英語に関する記事を本やネットで読んで、[知りたい事と何かが違うんだよな~] と感じることはありませんか。
私は英語が話せなかった頃、常に何かしらのモヤモヤを抱えていて、その中の一つが、
[もっと具体的な英文の作成方法を教えて欲しいんだけど?] というものでした。
私は以前、英語を話すために、日本語を活かしましょうとお話ししました。
具体的にどう英文を作成していくのかをについてお伝えしましたが、今回はそれをさらに進化させ、
- -私なら、どう英文を作成していくのかという過程の分析
-英語のネイティブ・スピーカーなら同じ日本語をどんな英文にするのか + 質疑応答
-最終的に、どうしていくべきかを解説していきます。
実際の英文を使って具体的な英文作成方法を考える
TITLE: [ボブ、今、どこに住んでんだ?]
John: ボブ、今、どこに住んでんだ?
Bob: 俺が住んでんのは、ABマートの近くの安いホテルだよ。
ここから歩いて、15分くらいかな~。
John: えっ、マジかよ!!、あんな治安の悪い所に住んでんのか!!
おい、授業終わってから、歩いて帰ったりしてないよな?
会話は、まだまだ続きますがとりあえずここまで。
設定は、コロンビアの英会話スクールに通うボブと、生徒、先生、友達による日常での会話です。基本的に、生徒と先生は友達感覚で話しているので、formal な言い回しはほとんど出てきません。
今回は授業が終わった後に、学校の前で冗談を言いあってるボブと、その友達の会話になります。
登場人物
1,Bob ,,, 学校に通う生徒(一番の目的は英会話習得より、友達作り)
2,John ,,, ボブのクラスの担当教師で、後のボブの友達
実際に英文を作成してみます
最初の文は、1, [ボブ、今、どこに住んでんだ?]
この文を英語にする時に、気になる点が二つあります。
1つ目は、日本語の [住んでいる] は、素直に [live] でいいのか、それとも [stay] の方がいいのかという点です。
ボブは、大抵2、3カ月に一回はホテルを変えていて、住んでいるより滞在しているという感覚に近く、ここで [live] を使うと少し違和感があるような気がします。
2つ目の疑問は、[住んでいる] を現在進行形でいいのか、または現在形なのかという点です。
日本の学校では、[~している] は、現在進行形で表すと習います。
でも、英語の全ての~しているを、現在進行形で表現することはできません。
日常的に行っていることは、通常、現在形で表します。
例 I study English . (私は 勉強している 英語を)
例 I go to school . (私は 通っている 学校に)
そう考えると、ここでの [住んでいる] は、どちらを使えばいいのかと言うことです。
考えられるのは、以下の四点です。
1, Where do you stay ?
2, Where are you staying ?
3, Where do you live ?
4, Where are you living ?
日本語の [住んでいる] の可動域と、英語の [live] の可動域が近いと便利なので [live] にして、また日常的に行っていることは現在形かなと思うので、
私なら、たぶん、
=> [Where do you live ??] を使うと思います。
次の文は、2, [俺が住んでんのは、ABマートの近くの安いホテルだよ]
前の文で、[住んでいる] という動詞を [live] にしたので、ここでも同じように [live] を利用することにします。
俺が住んでいる => [I live] と、ここまではなんてことありません。
続きの [ABマート近くの安いホテルだよ] の部分を、どう英語にしていくのかですが、ここで基本文を思い出してください。
基本文:主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明 ~)
基本文を簡単に説明すると、
([主語 動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)
英文は、[主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤 説明] という四つの枠組みで構成され、
それら四つの枠組みは、状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。
[主語] ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞] ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連] ,,,, 基本、名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it(正確には、動詞に関連するもの)
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には、接着剤効果のあるもの)
基本文について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていく] ことを意味しています。
[俺が住んでいる] までで、[主語 動詞] という流れは完成しているので、後は [動詞に関連] を付け足す必要があります。
じゃあ、何が [動詞に関連] になるのかと言うと、英語の [主語 動詞] までを日本語で考えた時に、足りないと感じるものが、[動詞に関連] に該当します。
=>I live 〇〇
俺が 住んでいる 〇〇 => ここで足りないのは、[どこに] という部分です。
なので、I live の後には、[ホテル] が来ます。
=>I live at a hotel .
[at] [in] の使い分けを簡単に説明すると、
at 場所 = 点としての位置を表す
in 場所 = 広い地域の内側を表すので、ここでは [at] 。
そして、ここでボブが住んでいるホテルは [安いホテル] なので、英文の中に [安い] をはめ込むと、
=>I live at a cheap hotel . となります。
このように、通常、英語では、基本文という土台を、最初に形成していくと考えましょう。(この文は、動詞に関連が、形容詞で拡張された文です)
これで基本文の核を作成できましたが、この文はこれだけだと説明を完全に果たせていないので、この文に、足りていない説明 [ABマートの近くだよ] を付け足します。
=> I live at a cheap hotel + [near ABmart] .
[near 場所] で、[~の近くの] という意味を付け足せます。
[主語 動詞 動詞に関連] という基本文の核を、まず完成させ、足りない説明を、接着剤(near)で付け足していくという流れです。
=> I live at a cheap hotel near ABmart .
主語 動詞 動詞に関連 接着剤 説明
最初に日本語を考えた時に、その日本語の文を、英語の基本文の流れで考えられるようになると、より英文作成が楽になります。
俺が住んでんのは、ABマートの近くの安いホテルだよ。
=>> [俺が住んでんのは、安いホテルだよ、ABマートの近くのさ~。]
そういうクセを付けていくことが大事だと思います。
続いて、3, [ここから歩いて、15分くらいかな~]
この日本語を見て私が最初に行うのは、このままの日本語だと英語に変換しにくいので、日本語の配列を、英語の配列に変換する作業です。(これは頭の中で行われる作業です)
ここから歩いて、15分くらいかな~。
=> [15分くらいかかるかな~、ここから歩いて] と頭の中で変換。
大事なのは、いかに単純に英文を作成できるようにするかです。そういう発想を常に持っておけば、英語の配列(基本文の流れ)で日本語を考えるクセがついてくるはずです。
そうすると、最初に英語にするのは [15分くらいかかるかな~] という部分になります。この [~分くらいかかる] は、[It takes ~分 ~] という形で表現することができます。
この形は、時間に関して話すときに、非常に便利に使えます。~分という部分を変更すれば、~時間、~日、~週間、~か月 等の表現を簡単に行えます。
さらに、その後に [~するのに] という説明を、[to 動詞] でできます。
=> It takes ~日 to 動詞 ~ (かかる ~日 ~するのに)
とすれば、ここで英語にする文は、
=> [It takes 15 minutes to walk] とすればいいということになります。
かかる 15分 歩くと(歩くのに)
でも、これだけだと、まだ文が完成していません。なぜかと言うと、このままだと、どこから15分くらいかかるのかがわからないからです。
なので、[ここから] という部分を最後に付け足します。
=> It takes 15 minutes to walk + [from here] .
または、[どこどこから] => [from 場所] なので、[from this school] でもいいと思います。
日本語の感覚で言うと、ここからという日本語がなくても、文脈から [どこからなのか] を理解することは可能なはずです。でも英語では、基本、そういった部分をはっきりさせる必要があると考えてください。
もちろん、会話では省略される場合もありますが、英語の方が日本語よりそういった部分を明確にする場合が多い言語だと言うことです。
そして、できればここで [It takes ~] という形をインプットするのに少し工夫をしておきます。どんな工夫かと言うと、[~分 必要です] という日本語の時も、この形を使うと頭に入れておくのです。
どのくらい [かかる] という日本語と、どのくらい [必要である] という日本語は基本的に同じ意味なので、その二つの日本語の内のどちらかを頭に浮かべた時に、[It takes ~時間 (~するのに)] という形を利用すると覚えておくと便利なはずです。
~くらい(の時間/期間が)かかる => It takes ~時間/期間 ~
~くらい(の時間/期間が)必要 => It takes ~時間/期間 ~
さらに、疑問文での使い方も一緒に頭に入れておくと効果的です。
[どのくらいかかりますか ??/(時間が)必要ですか ??] という表現は、日本語で頻繁に利用されるものですが、それは英語でも変わりません。
どのくらいかかりますか/(時間が)必要ですか ??
=> How long does it take ??
もちろん、この疑問文に、[~するのに(どのくらいかかる/必要)] という意味を付け足すことも可能です。
=>How long does it take + to get + to the station ??
どのくらいかかりますか 着くのに その駅へ
=>How long does it take + [to 動詞] + [接着剤 説明]
どのくらいかかりますか ~するのに +α
決まった疑問文の型に、[to 動詞] と [接着剤 説明] で、[~するには ~] という説明を付け足していけます。こうやって関連付けをして覚えていくことで記憶を引き出しやすくしましょう。
英語のネイティブ・スピーカーなら、どんな英文を作成するのか?
今回は、Dave と、Andy に協力してもらいました。
1, [ボブ、今、どこに住んでんだ?]
Dave => By the way , Koji , where are you staying now ??
Andy => Hey Koji, by the way, where you live, man ??
ふ~む。Dave は、[live] じゃなくて、[stay] ですか~。しかも、現在形ではなく、現在進行形を利用してますね~。
Andy は、[you] の前の [do] を省略していますが、どうなんでしょう?
Bob: なぜ、ここでは [live] ではなく [stay] なのですか? 日常行っている行為を表すのは、現在形なのではないのですか?
Dave: どちらでも構わないと思います。[live] の方が滞在期間が長いと感じます。日常行っている行為に現在形を利用するのは確かにそうなのですが、全てがそうではない気がします。[Where do you live?] は使いますが、[Where do you stay?] は、私は使わない気がします。(理由はわかりません)
Bob: [do] が省略されていますが、日常の会話ではよくあることですか?現在形と現在進行形を、どう使い分けていますか?
Andy: 実際、[do] をよく省くわけではなくて、casual な会話では、人によって省略する場合があります。[どこに住んでんだ?] をどう訳そうかと考えたら、[Where you live, man?] が一番近いかなと思いました。[live] [stay] にあまり意味の違いはないので感覚でどちらにするかという感じです。どちらかというと、[live] の方が滞在期間が長いように感じます。
崩した形を覚えるのは、基本を身につけてからの方がいいので [do] を省略しない形で覚えておきましょう。
そうすると、
=>Where do you live ?
=>Where are you staying ? のどちらかを使えればいい感じですね。
2, [俺が住んでんのは、ABマートの近くの安いホテルだよ。]
Dave => I'm staying at a cheap hotel near AB mart .
Andy => Oh, I’m staying at a cheap hotel near the AB Mart.
Andy は、最初は [live] で、ここでは、[stay] ですね。上で言っているように、この二つの使い分けは、そんなに気にしなくていいようです。
Dave は、[the] は無しなのに対して、Andy は、AB Mart の前に、[the] を付けていますね~。
Bob: [near ABmart] の部分で、[the] は必要ですか?
Dave: う~ん、結構迷ったのですが、たぶん、あってもなくてもどちらでも問題ないと思います。
Andy: [the] を使うと特定した場所になります。私はこの場合 [the] を使いますね。[ABmart] が一つしかないと考えたからかもしれません。
[the] を使うには、こちらが [the] の対象となるものをわかっていても、相手がそれをわからなければ利用することができない等、様々な条件があります。ネイティブでも迷うように、[the] を使う、使わないということを完全に身につけるのは非常に難しいように思います。(時期は未定ですが、[the] は、[a] と一緒に説明したいと思っています)
3, [ここから歩いて、15分くらいかな~。]
Dave => I think it's 15 minutes away by walking .
Andy => I guess its about a 15-minutes walk from here.
二人とも、[It takes ~] ではなくて、[It's ~] ですね。
[It takes ~] では、駄目なのでしょうか?
Bob: [It takes ~] ではなく、[It's ~] を利用するのはなぜですか?ここで、[It takes ~] を使うのはおかしいですか?
Dave: [It's ~] の方が簡単だからです。深い意味はありません。[It takes ~] でも全く問題ありません。
Andy: [It's ~] の方が言いやすくて便利だからです。[It takes ~] も普通によく使います。
Andy にもう2つ質問しましょう。
Bob: [15-minutes walk] は、ひとつの塊で名詞ということですか?[think] と [guess] をどういう感覚で使い分けているのですか?
Andy: [15-minutes walk] は、ひと塊で、名詞です。[15-minutes run] 等にして応用することが可能です。[think][guess] の使い分けは、イントネーションと場合にもよりますが、だいたい [think] の方が [guess] より強い感じですね。
[〇-minutes ~] という表現は、有効利用できる便利な表現ですね。[think/guess] は日常の会話においては、特に難しく考える必要はないようです。
では、どうすれば英語が上達していくのか?
皆さんは、ネイティブ・スピーカーの方の英語と、質問への回答を見てどんなことを感じましたか?
私が感じたのは、日本語と同じように、英語においても、人それぞれ、場面場面で、好みの表現に違いがあるのだなという点です。
英語の本などを読んだりすると、[これは、こう] とよく書いてあります。
ひどい本は、これじゃなきゃ駄目みたいな事が書かれています。
決してそんなことはありません。
英会話において、文のルールさえ厳守していれば、こういう表現でなきゃ駄目だということはほとんどありません。
(文のルール:基本文の配列、拡張の仕方、接着剤の使い方など)
最初は、基本文の配列を守ることから始めましょう。
それが絶対に必要な最初のステップのはずです。
もちろん、初めのうちは、大量のインプットが必要なので、そのために人の英語をマネてみるということは非常に有効な手段です。なので、最初は、まず誰かの英語を真似て多くの事を吸収しましょう。
ただ重要なのは、ただマネて終わりにするのではなく、勉強、練習を積み重ねる中で、
なぜ、そうなっているのかを考え理解することで、自分なりの引き出しを増やしていくことです。最終的には、[自分ならこうするな] という自分なりの視点を持てることを目指しましょう。
好評であれば、この [ネイティブとの比較] は今後定期的に継続予定です。
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