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小学校教頭 不倫探り女性尾行 起訴内容認める

 複数の女性を脅して呼び出そうとしたとして強要未遂罪に問われた滋賀県東近江市立小学校の教頭、有川智章被告(50)=同市=の初公判が25日、大津地裁(小野裕信裁判官)で開かれた。検察側は冒頭陳述で、有川被告が不倫をしていると思った女性たちの動向を50~100件記録し、後に尾行したと手口を説明。「不倫はいけないことなのでやめさせようと思った」と供述しているとした。

 起訴状などによると、有川被告は2016年10月、同県湖南市のドライブイン駐車場で女性(当時46歳)が男性の車に乗り込む姿を撮影。その後に女性の自宅を訪れ「浮気しているでしょ」と声をかけて立ち去るなどした。さらに別の日、女性のガレージに、撮影画像と、「ご主人にばれます」「今の生活ともお別れです」として呼び出す紙を置いた。また別の女性(同40歳)が男性とホテルに出入りする場面を見かけ、後に尾行して「映像あるよ」「近所に配ります」と紙に書いて脅すなどしたとされる。

 この日は起訴された3件のうち2件の審理が始まり、有川被告は「(間違いは)特にありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は有川被告が以前から駐車場などで、車から降りて男性の車に乗る女性たちの姿を探し、不倫を疑って携帯電話のメモ機能や録画・録音でナンバーや車種を記録したとした。有川被告は「50~100件は記録した」と供述し、尾行して家族構成を把握するなどしていたという。

 脅すための文書を学校の公用パソコンで作り、ホテルに被害女性の車が止まっているように見える合成写真も作成。「(不倫した親の)子供が小さいと、つらいことを背負ってしまう」「不倫を止められるのは私しかいないと思った」などと供述したという。

 これに対し、被害女性は「文書に金を要求する内容はなく、いやらしい要求をしてくるのだと想像した」と話しているという。次回公判は3月15日、被告人質問を予定する。【大原一城、森野俊】

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