20年サラリーマンをやってきた僕が在宅ワークを考えてみた

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■はじめに

はじめまして。生まれも育ちも神奈川湘南、フミコフミオです。

つい先日までどこに出しても恥ずかしくないバリバリの社畜、大学卒業以来20年一貫して会社勤めの僕のもとに「《家で働く人を応援する》というコンセプトで文章を書いてほしい」というオファーが来るのだから人生は奇々怪々、一寸先はダークで面白い。

「今まで社畜のふりをしていたが、実は《おウチで働く派》なんだよね…」などと自分を偽るのは、読んでいただく人たちに大変申し訳ないので己のスタンスを明らかにいたしますが、僕は家で働く人や在宅ワークというものがあまり好きではなかった。

こちとら上司とノルマに追われてヒーヒー言っているのに、自分のペース、生活にあわせたリズムで働く姿が、遊んでいるように見えたからだ。はっきり言って偏見である。正直に告白するとガチガチにそのように思ったことはあまりない。

いっていみれば保身のためのポーズである。そのような働き方を認めてしまうことは、会社でヒーヒー虫の息の自分の存在や生き方を否定することになってしまうので、認めるわけにはいかなかっただけなのだ。

■会社で働くことしか知らない中年の悲劇

だが、ビジネスシーンは刻一刻、変化するもの。

私事でございますがつい先日、長年勤めた会社を辞めた。暴君にノーを突きつけて何のプランもなく辞めて現在無職。42歳、既婚。文字通りのノーフューチャーである。

ポジティブにとらえれば会社勤めに義理を立てる必要がなくなったということ。今までの自分にバイナラ。これからは厚労省が提唱しているように仕事と生活の調和を図りつつ、在宅で働くことも視野に入れて人生を考えたい。

ところが、だ。晴れて自由の身となり仕事と生活の調和について考えよう!としても何も浮かばない。無理もない。僕は会社しか知らない会社人間。いざ会社をヤメてしまうと、何をすればよいのかわからないのだ。その一方で、会社勤めというものを知りすぎてしまったので、いまさら会社に夢や希望を持つこともなかなか難しい。

そこで会社勤めサイドから会社勤めの難点を挙げ、それらを解決出来る理想のお家仕事というものを考案してみることにした。会社勤めの目で見た、お家で働くメリットをあぶりだすのだ。参考にしてもらえたら嬉しい。

■会社勤めでは出来ない在宅ワークの可能性についてちょっと考えてみた。

僕が会社勤めで社畜っているときに最も苦労したのは社内の「目」である。

しがらみや組織に縛られて自分のやりたい仕事が出来ないことは多々あるもの。その原因が組織や手続き的なものなら諦めがつくのだが、実際には「誰それが見ているから」「誰々を外すと後々面倒なことになる」みたいな仕事とはかけ離れたどうでもいい他人の目と声に縛られることが多々あった。

もし、フリーランスであれ、請負であれ、家で仕事をこなすようになれば少なくとも他人の目や声、雑音を気にせず仕事の効果を最大化するためだけに没頭集中できるだろう。

また、僕は今でも会社で働くことのメリットは大きいと考えているのだけれども、その根拠は個人よりも大きな仕事がやりやすいということにある。仕事はヒトモノカネが動くもの。スーパーマンではない普通マンの場合、会社にいた方がより大きなものを動かしやすいのは間違いない。

だが、このメリットには難点がいくつかあって、その最たるものは、フットワークが重くなってしまいがちなことだ。会社とは言い換えれば手続きの連続。平社員、係長、課長、部長、社長とお伺いを立てているうちにライバルに仕事を奪われたり、クライアントの気分が変わってしまったりすることの多いこと多いこと。家で働いたことがないのであくまで僕の想像でしかないが、家で働くようになれば会社のようなパワーはない分、即断即決フットワークの軽い仕事が出来るのではないか。

元社畜の分際でなぜこのように会社勤めのデメリットを挙げ、会社を貶めるのか。ただの私怨である。交通事故に遭い全治6週間の怪我をしたとき、事務処理を自宅で行いたいという申し出が会社に却下され、結果的にそれが退職につながった。 もし一部でも自宅で出来たならどれだけ楽だっただろうか。

「くだらない雑音を気にしないで仕事が出来る」「フットワークの軽さ」在宅で働くことが会社勤めより優位に立てるのは以上二点ではないだろうか。軽量級ボクサーのようにあれこれ動いてトライすれば大きな会社に負けることもない。

間違えてはならないのは、戦う戦場を間違えないようにすること、そして会社勤めと在宅ワークは「違い」であり、上下関係にあるものではないことを肝に銘じておくこと。

在宅で仕事をしている人の中でごくまれに会社勤めを会社の奴隷などとバカにする言動をする人を見かけるが、そのような人物に会社がすすんで仕事を依頼するだろうか。仕事が出来るというのは価値観の違うものを否定してトンガルことではなく、価値観を認め、ありとあらゆるコネクション、仕事のきっかけを持つことだ。これは会社勤めも在宅ワークも変わらない。

■働くことを楽しまなければ損

会社勤めの立場から在宅ワークについて考えてみた。考えれば考えるほど、多少の違いこそあれ、共通の部分が驚くほど多いことに気づいてしまう。おそらく苦労の種類も多少異なるだけだろう。会社勤めだろうが在宅ワークだろうが、ダメなときはダメ、胃に穴があくときは胃に穴があくのだ。つまり双方のメリット・デメリットについて考えて選択に悩むくらいなら、ノリやそのときの気分で選んだ方がいい。言い方は悪いが「たかが仕事」なのだ。

自分の性格やライフスタイルに合わせた働き方を選んで、真面目にやればそれでいいではないか。一度きりの職業生活。自宅。会社。働く場所がどこであれ、自分に合った働き方をして楽しまなきゃ損なのである。少なくとも在宅ワークならばブラックから仕事を受注することはあっても、ブラック企業に直接雇用されることはないだろう。「ノー・モア・ブラック企業」。会社勤めに絶望して退職した元社畜の僕が言うのだから間違いない。

これから在宅ワークをしようと考えている方々には《ブラック在宅ワーク》にならない程度に頑張ってもらいたい。

ではまた。


執筆者:フミコフミオ

フミコフミオです。先月まで中間管理職として奮闘していたが、気の迷いで退職、現在無職のプータローの42才。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在は「はてなブログ」の片隅で世の中に対して物申したり、会社の不条理に文句を言ったりする日々である。自分から一切営業をすることはないが、時折、誠実な人柄と腰の低さが買われて、オファーを受け、メディアで書いたりもする。最近のマイブームは庭いじりとプレステ4。それがロックってもんだろう?ピース!

Twitter:Delete_All
ブログ:「Everything you’ve ever Dreamed」

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