【上海・林哲平】ホテルチェーン「アパホテル」の客室に「南京大虐殺」を否定する内容の書籍が置かれている問題で、中国国家観光局は24日、外国旅行を扱う業者や旅行予約サイトに同ホテルを利用しないよう求めたことを明らかにした。国営新華社通信が伝えた。
観光局の広報担当者は「アパホテルの間違ったやり方は中国人旅行客に対する公然の挑発で、旅行業界の基本道徳に反する」と批判。ホテルとの取引を停止し、関連広告を取り下げるよう求めた。旅行客にも利用を控えるよう呼びかけている。中国の主要な旅行予約サイトでは既に同ホテルの予約ができなくなっている。他の業者も要求に従って取り扱いを見送る公算が大きい。
観光局は日本にある駐在事務所を通じて、書籍を客室から撤去するよう日本側に要求。江蘇省南京市の南京大虐殺記念館も24日、ウェブサイトで「大虐殺は既に世界が認める歴史の真実だ」とアパ側を非難する声明を発表した。アパグループは「異なる立場の方から批判されたことをもって、書籍を撤去することは考えていない」と表明している。