福岡市のJR博多駅前の大規模陥没事故で、原因となった市営地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)が、事故前日に陥没の兆候を示すデータを計測しながら市への報告を怠り、工事を続けていたことが24日、市関係者への取材で分かった。
事故を巡っては、国土交通省の第三者委員会が原因を調査中。大成建設を代表とするJVのこの対応に問題がなかったかどうかも焦点となる。
市関係者によると、JVは、掘削中のトンネルを支える鋼材に計測器を設置し、上部岩盤からの圧力を測定。事故前日の昨年11月7日から数値が上昇し、現場点検などが必要な値となった。