トランプ新大統領 オバマケアの見直しを指示

トランプ新大統領  オバマケアの見直しを指示
アメリカの第45代大統領に就任したトランプ氏は、就任初日に大統領令に署名し、オバマ前大統領が推進した医療保険制度改革、いわゆるオバマケアの見直しを指示しました。
オバマ前大統領の政治的な遺産=レガシーである医療保険制度改革、いわゆるオバマケアは、6人に1人が無保険といわれたアメリカで、政府が補助金を出して、所得が低い人でも保険に加入できるようにするなど、事実上の国民皆保険を目指すものです。

これについて、20日、第45代大統領に就任したトランプ氏は就任初日にホワイトハウスの大統領執務室で大統領令に署名し、オバマケアの見直しを指示しました。

具体的には、オバマケアによって国民に課される保険料の支払いの延期など、負担軽減のためのあらゆる措置を取るよう関係省庁に求めるなどとしています。

オバマケアをめぐっては、保険料が高額でかえって負担が増えたなどとして反発する人も多く、トランプ新大統領は早期に撤廃し、別の制度に替える考えを示していて、今回の大統領令は撤廃までの措置として出したものだということです。

トランプ新大統領としては選挙で訴えた公約の実現に向けて、直ちに取り組む姿勢をアピールする狙いがあるものと見られます。

ただ、オバマケアが撤廃された場合、2000万人以上が無保険に戻るという指摘もあり、そうした人たちがトランプ新大統領への反発を強めることも予想されます。