20以上の言語で「コソボはセルビアです」と書かれた列車。日本語やハングルも含まれる=セルビアの首都ベオグラードで14日、AP
【ウィーン三木幸治】セルビア政府が首都ベオグラードからコソボ北部ミトロビツァに向け、車体に「コソボはセルビアです」などと日本語を含む20以上の言語で書いた列車を走らせ、コソボが治安部隊を出動させる騒ぎが14日あった。列車は国境を越えなかったが、両国間の緊張が高まった。
地元メディアによると、列車にはセルビア国旗で使う赤、青、白の3色が塗られていた。コソボのサチ大統領は「(列車の入国は)絶対認められない」と強く反発。セルビアのブチッチ首相はコソボの治安部隊出動を「紛争を引き起こそうとしている」と非難した。
コソボは旧ユーゴ紛争を経て2008年にセルビアからの独立を宣言したが、セルビアは認めていない。