年末に風邪を引いてしまい寝込んでおりましたので、今回が2017年一発目のコラムになります。
さて今回の年末年始といえば、紅白のグダグダ感とジャニーズ&おにゃんこマフィアによる専有が相変わらずでありましたが、私個人としては、一年中文化祭の後夜祭状態の飼育係の真ん中の女の子が、横の地味な男二人をドブに突き落とすという予想が当たってしまい感無量です。
横の地味なお二人は、ビナウォークだと一回200円で乗る機関車に轢き殺される可能性がありますので、イチゴのベンチか椿地蔵で流しをやるところから再出発して頂きたいものです。ただし問題は、郷土の誇りと言い張っている海老名民は高齢ですので、お二人のことを狩人と間違えることです。
さて、海老名の相模線はドアを手動で開けていた件がけしからんという話はおいておきますが、年始にベビーカーはご遠慮願いますという看板を出した東京板橋区の乗蓮寺が大炎上した件が気になりました。
お年玉をくれる様な親戚もいない正義感の強いネット民が「このウンコ差別寺!」と投下したのを皮切りに、教育者モードを投げ捨てて今やセックスキングネタで稼ぎまくっている乙武洋匡さん、なんだか一年中世の中に文句を言っている東京都議会の音喜多駿議員も参入し、炎の2017年の幕開けとなったのでした。
怒ったネット民は、「ベビーカー自粛は不寛容の証!心の狭い日本!だから少子化!!」と、いつものごとく吠えていたわけですが、そんなことより、お前少子化に貢献したいならまず年始から性交しなさいといいたい。
ちなみにワタクシは肛門が彼岸花大全開状態で耐えられませんので、これ以上の人口増への貢献は無理です。
炎上した乗蓮寺様は、2年前まではベビーカー優先の寺でありました。ご住職もお孫さんをベビーカーに乗せて散歩するのが楽しみという方で、優先の通路を作り、係員まで配置するほどでありました。そこまでする寺や神社というのは、日本では珍しい方でありましょう。
しかし、その優先枠を悪用したいオタンチンが発生してしまいました。せこい人間というのはこういうことだけは熱心に調べるものです。優先通路を使いたいがためにベビーカーを押した親の後ろに5人も10人も人がついてくる、小学生ぐらいの子供をベビーカーに載せて通路に侵入する、しまいにゃ大騒動になって老人がベビーカーにつまずいて怪我をするという状態になってしまい、寺川は苦肉の策として「ベビーカーはご遠慮ください」という看板を出すことになってしまったということです。
初詣「ベビーカー自粛」要請で大騒ぎ 「差別」批判へ寺側の意外な言い分
http://www.j-cast.com/2017/01/05287436.html?p=all
さて大炎上した乗蓮寺様は大災難でありましたが、この事件を眺めておりますと、日本という国の人々のあり方がよく見えてくるのです。
まず始めに、「お前らどんだけ初詣が好きなんだよ」、です。
神社や寺というのはそもそも寒いところです。そのクソ寒いところにクソ混雑している中に行く。人が大量にいて寒けりゃ病原菌をもらうというものです。仕事が休めないとか言ってる割にはそういうリスクを取る。
バカの堂々巡り、バカのスパイラルです。
しかも、拝めばいいことがあるとかいって、貴重な銭を箱に投げたり、紙切れや板切れに大枚をはたいていますが、しかし、そんなことを何年やっていても相変わらず貧乏で、貧乏などころか、派遣社員で契約切られそうになったり、毎年拝んでいるのに大事故です。
ちなみにワタクシの身内は毎年拝みに行っていますが、拝みに行った帰り道に車で轢かれて死にかける、毎年祈祷してるのに外車を買って納車日にぶつけられて廃車という目にあっています。近所の人は熱心に祈祷をやっていましたが、年金を一年ももらわずに死にました。
ワタクシは神社の奥の方にある大根とか白菜に頭を下げるのはバカ臭いんじゃないかと思ってきましたが、毎年毎年イボ痔をどうにかしてくださいと祈ってまいりました。しかし、イボ痔は改善するどころか粘膜大回転、大放出という惨事です。神社で祈れば祈るほど悪化です。一時期はお賽銭を一回100円も恵んでやるということもしましたが、それでもダメです
今まで神社に投げてやっていた賽銭を投資に回していたら、くら寿司で値段を気にしないで注文できていたはずです。今のワタクシなぞ、粘膜大回転で、特選マグロを選ぶのに躊躇するあり様です。くら寿司で買った粉茶はもったいないあまり耳かきですくって飲んでいるほどです。
次に思いますのは、日本というのは、周りが他人だと即座にDQN魂を発揮する人間が多いということです。要するに顔色を伺っているのは近所の人や上司、一発やらせてくれそうなお姉ちゃんだけで、あとは蝶となれミジンコとなれ、死のうがクソしてようがどうでもいい人間なのです。
しかしそういうミジンコが銭を払うとなると別で、ココロの中では死にやがれと思っていますが、銭が好きですから、おもてなしとか何とかをやります。
しかし、そんな心を外人はお見通しですから、日本はなんだか疲れるといって去っていきます。
ワタクシの知人や仕事関係の人は、日本の清潔さや表層的なサービスの良さは絶賛しますが、住みたいとは申しません。「なんかあそこは、彼ら独自のやり方があって、それから外れると許されないって感じがあるんだよね」といいます。「彼ら独自のやり方」には、利害関係のある人間だけの顔色をうかがう精神も含まれます。
ですから、ベビーカー優先通路でルール違反をしまくるDQNを誰も止めないし、そもそもルール違反しても何も感じないのです。これがイギリスやイタリアだと血の気の多い人間が多いですから、貴様はゴッドの目の前で何をやっているのだと鉄拳が飛んできます。
要するに日本というのはゴッドというものがいない国で、ワタクシのイボ痔を直してくれるゴッドもいないのです。