しまなみ海道と連携検討「サイクリングアイランド四国」今春、構想ルート決定へ 愛媛起点に1000キロ程度
四国一周サイクリングで地域を盛り上げようと、愛媛県は2017年3月をめどに推進中の「サイクリングアイランド四国」構想のルートを決定する。ルートは四国4県が連携して平成25年に設定した主に海岸沿いを走る「四国一周サイクリングルート」をベースに、四国独特の文化や料理を味わえること▽宿泊施設が充実していること▽景観を楽しむことができること-などを考慮して味付けし、1000キロ程度にする。また、起点を愛媛に設定し、「しまなみ海道」と連携した運用を検討する。
今後、プロライダーら専門家のルート検証などで修正を加え、正式決定する。発表に当たっては、著名人やマスコミ関係者らも加わるツアー隊が初サイクリングを行ってPRにつなげる。
愛媛県は本四連絡橋で唯一、自転車道が設置されている「しまなみ海道」を利用して国際サイクリング大会を開催するとともに、サイクリストを受け入れる施設を拡充したり、サイクリングロードを表示するラインを路面に入れたりするなど、自転車振興による活性化策を推進している。この取り組みを四国全体に広げて交流人口を拡大。観光振興や地域活性化を図ろうと、これまでチラシを配布したりフォーラムを開催するなど啓発に努めてきた。
中村時広知事は「ツアーが何にも代え難い体験と感動を提供できると確信している。本県が牽引(けんいん)して構想を実現したい」と話した。
(産経ニュースより)