山崎啓介
2017年1月15日18時46分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、同日朝に鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた、世界最小クラスのロケット「SS520」4号機の打ち上げ実験に失敗した、と発表した。失敗原因は調査中という。
JAXAによると、ロケットは15日午前8時33分に打ち上げられた。だが、約20秒後に機体からの情報が地上で受信できなくなり、180秒後に予定していた第2段ロケットの点火を中止した。ロケット本体と、搭載していた東京大が開発した約3キロの超小型衛星は海上に落下したという。
ロケットは全長約9・5メートルで重量約2・6トン。世界的に需要が増えている、小型衛星の安価な打ち上げ技術の実証を目的に、JAXAが大気観測などをするロケットを改良して開発した。コスト減のため、電子回路など大量生産される民生部品を使っており、打ち上げ費用も含め開発費は約5億円。衛星を軌道に投入できるロケットとしては世界最小クラスだった。
JAXAは、新たに使われた部…
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