學問ノスヽメ
皆様こんにちは。
本日も5分で成果の向上ができる。
5分間コンサルティングを始めたいと思います。
何ともまぁ、
出オチタイトルもここに極まれりといった感じですが、
そうです、みんな大好き福沢諭吉先生です。
『天は人の上に~』というフレーズはあまりにも有名ですね。
その有名な『學問ノスヽメ』ですが、
これは現代においても、とても優れた考え方であると言えます。
今回は、その紹介とさせていただきたいと思います。
ところで、皆様。
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』
この言葉は、福沢諭吉のものでないということはご存知でしょうか?
実は、この言葉はアメリカ独立宣言からの引用とされています。
そして、この部分だけがやたらと取りざたをされるために、
本来の趣旨とは異なる形で、広く認識をされているのです。
その趣旨とは、
人の上にも、下にも人は居ないのだから、人は皆平等である。
このような認識ですね。
きっと、本来の趣旨をご存じの方も多いのでしょうが、
そのような認識が払拭されないでいると、
あまりにも福沢先生が浮かばれません。
よって、
少しだけ、本来の言葉と趣旨の説明をさせて下さい。
まずは、切り取った箇所のみでなく、きちんと文章を抜き出しますと、
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。
されど人の世は賢き人あり、おろかな人あり、貧しき人あり、富めるもあり。
人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし。
ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧乏となり下人となるなり。』
少し長いですが、このようになります。
まず、1行目の最後の部分に、『下に人を造らずと言えり』とありますね。
現代風に言い直すのならば、『下に人を造らずと言われている』となります。
言われている、ということは、先にそれを語る人が居たということであり、
その言葉が、独立宣言で使用されていたということです。
そして、その内容とは。
広く知られるところとなったカット版の、
『人類は、皆平等』とは、大きく意を異にすると言って良いでしょう。
たしかに、
生まれた時点では、上も下も無いとしていますが、
その後の生き方で、優劣や貧富の差が付くと言っています。
そしてその格差は、いかに学問に向き合うか。
これにより決定されるとしているのですね。
なぜこのように、曖昧に省略された言葉が広まったのか、
その原因はわかりません。
しかし、現実を突きつけるその言葉から、
とても耳障りのよい言葉へと変貌を遂げるその様は、
もはや芸術的とも言えます。
やはり人は耳障りの良い方に流れるのでしょうか。
そして、福沢諭吉は、
その学問とは『実学』であるべきとしています。
実学とは、理論よりも実用を考えた学問といえます。
つまり、現実を見た上での貢献を奨励している。
このように考えられるのです。
この言葉は、現代における経営にも当てはまる部分が多くあり、
決して色褪せることがありません。
少し昔の難しい言葉もありますが、理解できないほどではありません。
皆様が皆様の人生を経営される上で、読まれて損のない一冊かと思いますよ。
人生も経営も選択の連続です
あなたは今日、何を決めますか?
護国経営コンサルティング
臼田 寛