トランプ次期大統領 就任式欠席表明の議員に反発

トランプ次期大統領 就任式欠席表明の議員に反発
アメリカのトランプ次期大統領は、みずからを批判して今月20日の就任式を欠席する考えを表明した黒人の有力議員にツイッターで激しく反発し、黒人団体がトランプ氏に謝罪を求めたほか、別の下院議員も同調するなど批判が広がっています。
アメリカ・民主党のジョン・ルイス下院議員は今月13日、大統領選挙でロシア政府がクリントン氏の陣営にサイバー攻撃を行ったとされる問題を念頭に、「トランプ次期大統領はロシアの助けを借りて当選し、正当な大統領とは思えない」と批判したうえで、20日に首都ワシントンで行われる就任式を欠席する考えを表明しました。

これに対して、トランプ氏は14日、ツイッターに投稿し「選挙結果に不平を言わず、自分の地元をきちんとしたらどうか。口先だけで行動せず、成果もない」と激しく反発しました。

ルイス議員は、黒人差別の撤廃を訴えたキング牧師と活動をともにしてきた有力議員として知られています。このため、黒人団体はトランプ氏に謝罪を求めたほか、別の下院議員もルイス議員に同調するなど批判が広がっています。

トランプ氏は就任式を目前に控えてもなお、ツイッターを通じて個人攻撃を繰り返しており、ワシントンでトランプ氏に対する抗議活動も続くなど、お祝いムードに水を差す形となっています。