冬の京都、温泉PR 訪日客増加狙う
冬の京都で「温泉観光」を盛り上げていこうと、京都市内の15カ所の温泉施設が2月の1カ月間、入浴客が料金割引などの特典を受けられる初のキャンペーンを行う。訪日観光客の増加を受け、京都を訪れる外国人の温泉利用も増えており、キャンペーンの特設サイトでは英語と中国語でもPRする。
2015年11月に旅館やホテル、日帰り温泉施設などで発足した市温泉観光活性化協議会が、観光客が少なくなる2月の対策として企画した。協議会はホームページを設け、効能別や旅行のスタイルに合わせた施設を紹介している。
今回が初めての「京の冬の旅 温泉キャンペーン」では期間中、料金割引や、タオルなど入浴セットの無料レンタル、入浴剤のプレゼントといった特典を設ける。あぶらとり紙や磁器の杯、大原特産のしば漬けを進呈する施設もある。
特典を受けるには、市観光協会が発行し、観光施設などで置いている「京の冬の旅」のパンフレット、キャンペーンの特設サイトをスマートフォンなどで提示することが条件となる。
協議会の磯橋克康会長=右京区=が経営する嵐山の旅館では、14年に宿泊客の2割ほどだった外国人が16年は、8割近くを占めているという。「温泉は国籍を問わず人気。名所をあちこち回るだけでなく、温泉でゆっくりできる京都のイメージを打ち出したい」としている。
【 2017年01月15日 09時20分 】