「我が組織のビーシージーはどうなっておる。」
「我が組織の危機管理はどうなっておるのかと聞いているのだ。」
!?
ど、どうしたんですか急に?
そしてBCPですね…?
「こないだ隣町の組織のボスが偉そうにみんなの前で発表しておってな。内容自体はたいしたこともなかったが、危機管理は我が組織でも必要だと思ってな。」
ニュースが出る度に必要性を訴えてきたのに外部の自慢によって進むとは…。
「貴様らは認識が甘すぎる!ビーシーピーを我が組織でも行うのだ!」
…。
いや、これはチャンスだ。気持ちを切り替えよう。
では早速、リスクを分類し、コア業務を明確にしましょう。
サーバーはクラウド化して安否確認システムも導入しましょう。
取引先も巻き込んで指揮系統を作り上げましょう。
対外的な情報発信経路も定めたいですね。
保険も見直して、災害手当てを戦闘員にも渡せるようになれば業務復帰も早くなりますね。
それから…
「待て待て。慌てるでない。」
ハッ!失礼しました。
資料をまとめてドラフト作りますね。
「勘違いするな。まずはできることから行うのだ。小さな事からコツコツとだ。そういう難しそうなもの、お金のかかるものはとりあえずはいい。」
??
どういうことです?
「まずは1番の危機に対応できるようにするのだ。」
確かに…。優先順位を定めましょう!
「何を言っておる。1番の危機など決まっておる!」
?
…何でしょう?
「バカモノ!我々は悪の組織だぞ!悪は常に狙われておる!それがリスクだ!」
狙われる?
と言いますと…。
税務署?労基署?消防?役所?
親族経営で株式も非公開。
乗っ取り対策は違いますもんね?
わかった!警察だ!
「たわけ!我々は悪の組織である!よって最大のリスクはヒーローに決まっておろう!」
!!
「貴様ら怪人、戦闘員が全て倒され、余の前にヒーローが乗り込んでくる。これが悪の組織最大の危機であろうが!」
そ、その発想は無かったな…。
確かに言われてみりゃその通り。
1回も来たことないから想定できなかった。
何で来ないんだろ?
けっこう地元じゃ知名度あるはずなのに…。
要人が車止めたときは駐車場ゲートのパートさんから連絡来るはずだけどなぁ。
悪の組織の再雇用パートの一日【スピンオフ企画】 - 悪の秘密結社のアフター5
「分かったか!早速、ヒーローが乗り込んできたときのシミュレーションを行うぞ。」
ええ~何だよ。BCPのが大事だろ~。
ボスの暇つぶしじゃねーか。
仕方ない。分かりましたよ。
じゃあ私ヒーローやるんでボスはボスをやってください。
ついに追いつめたぞ!覚悟しろ!
「待て待て!何だその漫才の入り方みたいなスタートは!さっさと終わらそうとするんじゃない!」
チッ!
…バレたか。
「舌打ちをするな!そうだな…。組織上げてのシミュレーションとする。その様子をまとめて改善発表会で披露するのだ!」
ええ~。
「我が組織の危機対策が悪の組織のスタンダードモデルとして賞賛を浴びるのだ!素晴らしい!」
ムリムリ。
組織上げての避難訓練だもん。
改善発表会で恥かくだけですよ。
「やかましい!やると言ったらやるのだ!日程を決めて役割分担して実行せよ!」
…御意。
全く、言い出したら聞きません。
かくして、我々の組織は大規模なヒーロー襲撃避難訓練を行うことになりました。
現場は嫌がるだろうなぁ。
ダラダラするだろうなぁ。
それを見てボスの機嫌が悪くなるだろうなぁ。
続く。
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