スマホゲームってみんなやってますよね?電車の中でもそうですし、会社の休み時間でもやってる人いるし、ホントに流行ってるというか完全に定着している!そして、子どもたちもガッツリやってます。お正月に家族・親戚勢揃いしたんですが、甥っ子・姪っ子・親戚の子含めみんな『スマホゲーム』
いや、良いんですよ!私もスマホゲームやってるし、実際面白いし。ひとつの娯楽として『楽しめてるうちは!』。でも課金、それも廃課金レベルになるとまた話が変わってきます。
お正月の恒例行事である『お年玉』。私もいい大人なので、あげるんですよ『お年玉』。そして、お年玉の使い道を聞いたら、大体こんな感じ。
はい。お年玉どうぞ!!
お年玉、ありがとう!
ちなみに、◯◯は、お年玉何に使うの?
もちろん『ガチャ』でしょ!!
(あぁー、こんな幼い中学生までもが課金地獄へ落ちてしまうのか…)◯◯ちゃんは?
私も欲しいレアキャラがあるんだぁ。だから『ガチャ』回すのっ!!
・・・・
いやいや、ヤバイだろ???マジで大丈夫か??
スマホゲームの課金とは?
日本オンラインゲーム協会(JOGA)が定めるガイドラインによると、一般的なオンラインゲームの課金システムは5つに分類されます。
No |
分類 |
概要 |
---|---|---|
① | パッケージ販売 | いわゆる買い切り型でその後の支払いは無し |
② | 月額課金 | 毎月決まったプレイ料金を支払う仕組み |
③ | 従量課金 | ある一定の取り決め(回数、時間等)を超えてプレイする場合に料金を支払う仕組み |
④ | アイテム課金 | そのゲーム内で利用出来るアイテムに対して料金を支払う仕組み |
⑤ | その他課金 | 上記の仕組みが複合的に織りなされている仕組み |
そして、スマホゲームで主に採用されている課金方式は、①パッケージ販売と④アイテム課金の2通りの方式がメインです。
- パッケージ販売:『スーパーマリオラン』や『ドラゴンクエストシリーズ』など大手ゲームメーカーが配信している作品に多い
- アイテム課金:『パズドラ』や『モンスト』などが代表格として挙げられる
※無料ゲームでの広告配信による収益モデルは、ユーザー側が課金する方式では無いので除外。
アイテム課金について
スマホゲームでの課金について、パッケージ販売型は特に問題視されてはいません。なぜなら『買い切りタイプ』の為、それ以上の金銭的負担は0円です。
しかし、『アイテム課金』については、上限が無く無制限に課金を行うことが出来ます。
※一部年齢によって、一ヶ月あたりの課金可能額が制限されている場合もあります。
(代表例)
年齢 |
制限内容 |
---|---|
16歳未満 | 1ヶ月あたり5,000円まで |
16歳以上19歳以下 | 1ヶ月あたり10,000円まで |
20歳以上 | 無制限 |
アイテム課金の課金対象
アバター用アイテム
アイテム課金の歴史上、最も古くからある。『ガチャ』以前であればこのアバター用アイテムがアイテム課金の代表格でした。一般的にキャラクターの見た目をカッコよく・可愛く出来たりと
スタミナ回復アイテム
『基本無料』スマホゲームの大部分に採用されているシステム。
【一例として】ゲームを進めるのは『基本無料』ですが、ダンジョンへ潜る為に行動ポイントが掛かってしまい、ある程度の時間が経過しないとこの『行動ポイント』が回復しません。
そこで、この『スタミナ回復アイテム』を使用し、待ち時間無しで『行動ポイント』を回復します。
仮想通貨
現実世界と通貨では無く、プレイしているゲームのみで使用出来る通貨。ドラクエでは『ゴールド』、ファイナルファンタジーでは『ギル』と言われる通貨です。
私が現在無課金プレイしているクラッシュ・ロワイヤル (Clash Royale)では、『ゴールド』と呼ばれておりこの『ゴールド』が無いとカードのレベルアップが出来ないので中々、重要なアイテムであるのは間違い無いです!
レアアイテム
後述するランダム型アイテム提供方式(通称:ガチャ)とは異なり、期間限定や限定数量などと希少性が高いアイテムとして提供されます。確実に手に入るアイテムの為、有利にゲームを進めたいと考えるユーザーは課金する割合が高いです。
ガチャ
ランダム型アイテム提供方式の課金アイテムです。いわゆる『くじ』を引いて一定の確率で希少なアイテムやキャラクターが当たるという一番プレイヤーの射幸性を煽る闇の課金方法ですね。
欲しいアイテムやキャラクターを手に入れるには、『当たるまでガチャを引く』しか方法が無く、お金が湯水の如く投入される場合が多いです。
ゲーム制作会社の課金に対する思惑
課金のシステム概要が分かったところで、次に『ゲーム制作会社』側の思惑についてまとめてます。
ゲーム制作会社Dropwaveの副社長(講演当時)『本城嘉太郎氏(現 株式会社モノビット代表取締役社長)』の講演会での内容をベースに、課金システムを運用しているゲーム制作会社側視点での『課金論』をまとめます。※上記画像自体は、別の講演会のときのものです。
課金ゲームの経営的な基本用語
ゲーム制作会社の『いかにユーザーに課金させるか?』を突き詰めていくのに必要な用語が2つあります。
- ①LTV:Life Time Value(顧客生涯価値)
- ②継続率
LTV:Life Time Value(顧客生涯価値)
『1人のユーザーがゲームを始めてからやめるまでに費やす課金総額』
ここが最も重要な項目です。『買い切りゲーム』は一度課金したらユーザーはお金を落としません。しかし、『課金ゲーム』の強みとしてはユーザーがゲームをプレイしている限り収益が発生し得る状態にあります。
継続率
『ユーザーがゲームを開始してから、定期的な観測日数においてどのぐらいの割合が残存してプレイしてくれているかを示す指標』
そして、LTV(顧客生涯価値)を高める上で大事な指標が『継続率』です。いかに、ユーザーを逃さずに囲い込み継続的にプレイしてもらうかが非常に大事となってきます。
その他にも、数値を把握する為に下記のような値を参照しています。
MAU:Monthly Active User
月間アクティブユーザー数。(1ヶ月当たりの実際にプレイしているユーザー人数)
PU:Paying User
課金したユーザーの数。
目的はユーザーから金を絞りとること
スマホゲーム制作会社が最重要視していることは1つ『いかにユーザーからお金を絞り取るか??』です。その為に、膨大な開発費用を掛けてゲームを開発しますし、相当数の人的工数を掛けてアップデート及びメンテナンスをしていきます。
課金者と無課金者のバランスを保つ
一般的な無料スマホゲームのユーザーバランスは、上記のピラミッド構造になっています。僅か数%〜10数%の課金者によって運営費用及び利潤を得ているのが実情です。このバランスはゲーム毎に異なりますが、課金者の数が無課金者の数に勝ることはありません。この課金者と無課金者のバランスが崩れたゲームは廃れます。いわゆる『オワコン化』になりユーザーが離れていくんですよ。
何故かと言うと、この課金者(特に廃課金者)達は課金することによって、ゲーム内で『オレ、マジ最強ォ、ヒャッハーイエェー!!』を体現しています。無課金者達からは『◯◯さん、スゲー!!』と神のごとく崇められたりします。
そもそも、課金する理由は『強くなりたい!』『認められたい(承認欲求)』『無双プレイがしたい』この願望のみです。世界で1人しかプレイしていないゲームでガンガン課金するやつなんていませんからね!
そして、この『課金者と無課金者のバランス』を上手に保っているのがゲーム制作会社です。
課金者には、どんどん課金してもらう施策を!無課金者には、ストレスがたまらないような配慮を!ここが上手いゲームは伸びます!!
ゲーム課金はなんにも悪くない??
ゲーム制作会社側の意見では、『課金』に対してなんら罪悪感もありません。
みんな趣味の釣りや車には5万も10万も使って平気なんだから、
それだけ楽しませればそれくらいゲームで課金させてもいいと言っていました。
引用:☆まったく違う!「ソーシャルゲーム」と「普通のゲーム」②課金編 - てぃあものニュースセレクション
講演会の発言を引用していますが、課金してもらう為に対価として相当の楽しみを与えていればガンガン課金させていいんですよ!と。
これが『ゲーム制作会社の実情』でしょう。別に私は批判をするつもりも無いし、各ユーザー個人の判断で課金をしているので良いと思います。
しかし、『課金をやめたいけど、中々やめられない』っていう方がいると思うのでその方に向けて記事の本題である
『元廃課金者はこの方法でやめました!』を書いていきます。
課金をやめたい?
課金者の方で『課金をやめたい?』と思うことありますよね??もう極限まで振り切っている(月100万超えレベルでの課金)廃課金者勢は『課金をやめる』とかは微塵も感じていないでしょう。そこまでの課金者になると、ゲーム自体がオワコンになってもまた次なるゲームへ移っていくでしょう。莫大な課金を引っさげて!
しかし、私レベルの廃課金者(月10万レベル)だと、ある一線を超えたあたりで
『あれっ??オレは何でこんなにお金を使っているんだ??』と自分を見つめ直すときがあり
『もう課金やめてぇーー!!』と思うようになりました。
私の廃課金時代
私が鬼のように課金していたゲームは『釣りスタ』です。ただの釣りをするゲームです。しかし、課金ポイントとして、『サオ』があります。サオみくじでサオを引いてレアなサオほど強い!単純明快なルールです。、天翔神業物、神業物、極上大業物、最上大業物、特上大業物、大業物とありレア度が高くなるほど出現率が激低いです。
ゲーム内のコミュニティにて船長(リーダー)として船員を引っ張っていく、そんなゲームに莫大なお金を投入していました。
課金をして後悔したこと
一番後悔しているのは、友達とファミレスで課金した時ですね。どうしても欲しいサオがあり、ふたりで『約20万円の課金』。『赤信号皆で渡れば怖くない』的な精神状態で仲間がいるとガチャる指も軽やか過ぎて重課金後の後悔が物凄い日でした…
廃課金者の心理
もう廃課金者のレベルに到達すると、
- 新しい強いアイテムが出ると欲しくなる(強くなるため・強さを維持するため)
- コミュニティ内での地位があり、弱体化は避けなければいけない
- やめることで、今まで課金したお金が無駄になってしまう
もう、こんな心理状態に陥っている為、
廃課金が課金をやめた方法
私がやめれた理由は簡単に言うと、『ゲームのアンインストール』です。取り巻く環境として、ゲーム内インフレが激しくなり重課金したアイテムが次の月には形骸化する!極端な話、そんな状況が私には追い風となりました。そして、友達と一緒に『もうやめよう』そんな口裏を合わせて互いのゲームをアンインストール!
もう、後先考えずに『アンインストール』それしかやめる方法はありません!
さいごに
スマホゲーム、どこまでいっても課金対象はデータです。『0』と『1』の2進数の組み合わせで成り立っているただのデータなんです。『楽しんでゲームをしている』分には良いのですが、少しでも『苦痛』や『後悔』が出始めたらもうやめた方が良いです。
私も今は、
以上。