くるまるです。
みなさん、大掃除は順調に進んでいますか?
年賀状は?
え?まだこれから?
私と同じですねw
年末になると、いろいろ忙しくなってきますよね。
なんとか年末年始の休み前に片付けたい仕事もあると思います。
クルマ業界偉人伝シリーズ
みなさんお気付きだと思いますが、最近当ブログではネタにつまると、車業界の偉大な人物についてのお話をシリーズ化していました。
みなさんが普段何気なく乗っている車や使っている部品にも歴史があり、それに関わった人々の物語があります。
その物語は努力の結晶であったり、奇跡のような出来事がある人物のひらめきに変り、現代の技術に結びついたりと、人生教訓にもなるような事も多いです。
そこで年内に、もう一人みなさんに知ってもらいたい人物がいました。
それが
フェルディナント・ポルシェ【1875年~1951年】です。
※本編はいつものタッチにします。
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ポルシェ博士の功績が偉大過ぎた。そして多すぎた。
私が人物伝を書くときにはできるだけ、簡単な内容に、かつ詳しく書くことを心掛けています。
車に興味がない人でも偉人の物語を読んで、知ってもらいたいからです。
また、そこから車に興味を持つ方が出て来たら、尚うれしいことです。
なので、前回の石橋正二郎さんのように人物的にすばらしいことがあれば、地下足袋のことだって記述しています。
と、まぁ今回も同じ要領でポルシェ博士について物語を書くべく、色々と調べ始めていたのですがポルシェ博士の場合は
若いころから天才っぷり全開で功績が多すぎる!
この人はクルマ業界のエジソンだ!
というぐらいすごい人でした。
なので年内に慌てて記事を書くよりもじっくり調べて詳しく書こうと思います。
私が持ってたポルシェ博士についての知識
私はポルシェという車が大好きなのでポルシェ博士についてはある程度知っていました。
それはどんな事かというと、
- 戦時中、フェルディナント・ポルシェはナチスの統治下であるドイツでヒトラー指示の元、kdf タイプI(後のフォルクスワーゲン タイプI、通称ビートル)を開発。
- そのリアエンジン、リア駆動の構造をそのまま戦車に活かし、戦車も設計。
- 終戦後はこのことが連合軍から戦争犯罪人としての容疑をかけられて投獄された。
- 保釈後、息子のフェリー・ポルシェとポルシェ356を設計、発売。
リアエンジン、リア駆動という独特な機構を開発した博士で、その裏にはナチスの指示とか戦争犯罪人としての苦労話があるんですよ。
そしてVWビートルを作ったのはフェルディナント・ポルシェで、ポルシェの社名がついてよく知られるようになった356や911は息子フェリー・ポルシェがつくったものですよ。
この程度でした。
しかし実際には
- 子供の頃から研究大好きで、家業のブリキ工場を12時間労働で手伝った後、電気の実験を自室でしていた。
- どうしても電気のことを学びたくて、父を説得するために発電施設を自分で造り、街で一番はじめに家に電気灯を灯した。
- モーターにとても詳しかったので、現在電気ひげ剃りメーカーで有名なブラウン社の前身である会社に入社し、スピード出世。
- 馬車メーカーに引き抜かれ、電気自動車の開発に関わる。
- 10週間という短い期間で電気自動車「ローナーポルシェ」を完成させ、1900年のパリ万国博覧会で発表。高評価を得る。
- その後このローナーポルシェを改造してレースカーを造り、電気自動車部門で見事優勝を勝ち取る。
- 今度はダイムラー社に移り、レースカーを白紙から設計。自らもドライバーとしてレースに参加し、優勝を飾った。
- ダイムラー時代には飛行機のエンジン開発にまで関わった。
- コンサルタントと設計を仕事とするポルシェ事務所を息子フェリー・ポルシェと設立。
- ポルシェ式独立懸架サスペンションを開発して後のビートルに活かしたり、、アルファロメオ、シトロエン、ボクスホール、モーリスなど多数のメーカーが特許料を払い、車にこれを採用した。
- ヒトラーと出会う前にスターリンからも依頼を受けてソ連の自動車開発を依頼されたが、年のせいでロシア語が覚えられないと断った。
- その後ヒトラーの依頼を受けてkdf タイプI(フォルクスワーゲン タイプI)を開発。
- kdf タイプIの軍用タイプとしてキューベルワーゲン、水陸両用車のシュビムワーゲンの開発。
- 戦車としてはポルシェティーガー(試作)、超重戦車マウス(試作)、エレファント重駆逐戦車を開発。
などなど箇条書きにしただけでもこの通りですw
更にはアポロ計画にからんでいたり、最近ニッサンからリリースされて話題になっている新型ノートに採用されている『e-Power』と同じようなハイブリッドシステムをを70年前の軍用車に既に採用していたなど、どんどん話が広がります。
なんとか年明けにはまとめて第一弾を公開したいと思います。
今回はひとまずここまでです。
それでは皆様良いお年をお迎えください。
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