糸魚川市に行かねばという使命感の元行きました。決意をして1人で行ってきました。正直、ただの迷惑野郎にならないか?と不安な気持ちもたくさんありました。しかし、しっかりと情報を集め準備をして行ったことによって、糸魚川市民にしっかりと受け入れてもらい、家にまでお邪魔させてもらってお話を聞かせていただけました。
実際に火災が起こった時の様子、これから不安なこと、現地の人のお話、写真、ランチ、など実際に聞いて食べてきました。
読んでくれる人には、この記事を通して、火災当時の様子、糸魚川について、糸魚川の人の優しさ、糸魚川の魅力などお伝えできればと思います。最後には寄付できる場所も示しておくので、長文ですがお付き合いしてくれると嬉しいです。
- 被害現場の把握を地図で
- 現在の避難/被害状況等
- 事実を羅列
- 糸魚川の火災被害写真(12月24日)
- 200年の歴史誇る老舗「鶴来家」(つるぎや)は交流の場だった
- 70歳の小川さんに火災が起こった時のお話と地域性についてうかがった
- 誰もが火災時は自分のところまでは火は来ないだろうと思っていた
- ここ20年以内で最大の火事なのに死者が出なかったのはなぜ?
- 火の原因の家を誰も責めてはいない
- 民法709条に失火の場合は故意または重過失がない限り不法行為責任は負わないと記載されている
- ブレている写真について
- 小川さん家にあげてくださってありがとう
- 糸魚川市民会館に物資を届けに
- 災害対策本部として、今何が必要かを選別している
- いついかなる地域で火事が起こるかわからない(特に密集地域)
- 糸魚川のB級グルメ糸魚川ブラック焼きそばを月徳飯店で
- 糸魚川市に募金できるサイトなど
- 寄付金の使いみち
被害現場の把握を地図で
こちらは、食べ歩きマップを使って説明させていただいております。
(*僕が把握しているものですので、確実ではありません)
上の海沿いに老舗料亭の鶴来屋、真ん中付近に加賀の井の酒蔵があります。
現在の避難/被害状況等
| 避難状況 | ||||
| 12月24日7時30分 | ||||
| 30人避難している | 上刈会館 | 18人 | ||
| ホワイトクリフ | 12人 | |||
| 被害等の状況 | 断ガス | 約420件 | ||
| 12月22日 | 焼失・焼損 | 約150棟 | (焼失面積 約40.000㎡) | |
| 12月23日 | ||||
| 人的被害 | けが人11名 | (一般2名 消防団員9名) | ||
| 軽傷10人 中等傷1人(気管熱傷) |
引用:糸魚川市災害対策本部資料
事実を羅列
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事実羅列 |
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全半焼や部分焼きを含め150棟を焼く |
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被害が及んだ地域は約4万㎡ |
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震災を除いて、市街地火災の焼損棟数として過去20年で最多 |
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1976年の山形県酒田市の大火(15万平方メートル)以来 |
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JR糸魚川駅前にある商店街で無償で飲み物提供している |
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200年の歴史誇る老舗「鶴来家」(つるぎや)、酒蔵「加賀の井酒造」(366年続く) |
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加賀の井酒造は2800㎡消失した建物は6棟 |
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酒蔵 小林大祐取締役「やめる気はない。現実をしっかりと受け止め、やれることを一つずつやっていくしかない」 |
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避難場所は糸魚川市民会館 |
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事件当日は風速13・8メートルの南風が |
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糸魚川市 総人口 44510人 |
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273世帯 586人に避難命令 |
糸魚川の火災被害写真(12月24日)
マスコミ関係者の方々も結構いらっしゃいました。
木材の焦げた匂いがします。 pic.twitter.com/0oBuR0rfQG
— たっけ(竹田匡宏) (@takeee814) December 24, 2016
被害があった地域は、マスコミが多くいた。このように写真を撮った場所に近づくと、焦げた木の匂いがする。立ち入り禁止の区域もあって、しっかりとしたマスコミ関係者しか入れない場所もある。ここの部分は正直悔しいが、それでなくともどれだけ今回の火災の被害が大きかったのか目の当たりにした。
200年の歴史誇る老舗「鶴来家」(つるぎや)は交流の場だった
【糸魚川大規模火災】200年の歴史誇る老舗の料亭「鶴来家」、酒蔵「加賀の井酒造」も全焼 「大事な物が全てなくなった…」(1/2ページ) - 産経ニュース
僕「老舗料亭の鶴来屋と糸魚川市民にとってどういうものでしょうか?」
市民「実際に、結婚式や法事、会社のイベント毎などでかなり使っていた場所です。他にも会場というのはあるのですが、最も利用頻度が高い場所だと思います」
お話の中にあったように、鶴来屋さんは糸魚川市民の大事なイベント毎などのさいに利用することが多く大事な交流の場所として使われていたようだ。
70歳の小川さんに火災が起こった時のお話と地域性についてうかがった
なぜこの写真がぶれてしまっているかについてもあとで説明します。これには趣ある物語があります。
僕の左側に写っているのが、小川さん。大学で東京に出てきて、糸魚川市に戻り実家が営んでいる駄菓子屋さんの2代目店主さんとして働いてらっしゃいます。
僕が、お店にふらっと入ると気持ちよく話しかけてくれました。
小川さん「旅行で来たのかい?」
僕「旅行というか、糸魚川のために何かできないかと思って、いてもたってもいられず、来ちゃいました。そして、ジャーナリストかぶれみたいなことやってて情報を発信したいなと思ってます」
小川さん「大学生かい?」
僕「はい。」
小川さん「どこの大学行ってるの?」
僕「早稲田です」
小川さん「早稲田の学生さんかい、どうぞどうぞ」と快くあげてくれました。
あとから聞いた話ですが、糸魚川では偉大な文人、相馬御風が早稲田の校歌などを作詞していて早稲田に対して非常にプラスのイメージがあります。
誰もが火災時は自分のところまでは火は来ないだろうと思っていた
駄菓子屋さんの場所は赤丸をつけているところ。
小川さん、ランチを食べている時の周りの声、マスコミ関係者の取材の盗み聞きそのどれを聞いても、みなさん口を揃えて「まさか、自分の店にまで来るとは思わなかった」と言っている。
小川さんの場合、朝の10時に火災が発生して夜の8時頃にここの近くにまで火がうつってきたということで、逃げる準備しはじめたようです。
幸いに、小川さんの家までは火は移ることはなかったです。
ここ20年以内で最大の火事なのに死者が出なかったのはなぜ?
このような場で話を聞かせてもらいました。コーヒーまで出していただきました。
不幸中の幸として、これだけの災害にもかかわらず死者が0というのは奇跡だと思います。小川さんのお話を聞いていると、3つの理由が思い浮かび上がってきました。
1,火事発生時のコミュニケーションがとれていた
小川さんが火災に気づいたのは、地域の活性発生時の合図音。それはどのようなものかというと、火災発生時にはピンポンパンポーンという音が3回鳴るそうなのです。
僕「みなさんそのことを知っているのですか?」
小川さん「うーん。みんなかわからないけど、僕はなぜか知っていましたよ。」
ピンポンパンポーンの3回がどれだけ被害を小さくしたかはわからないが、かなり意味のあるものだったとは思います。
2,昔の言い伝えで、夜にご飯を1合炊いてから寝るよう言われていた
小川さんとのお話をしているときに、隣のそば屋のおばあちゃん(81歳)も遊びに来てくれて一緒にお話ししていました。
そこで、昔から糸魚川は風が強いから火事には気をつけろと先祖の人から各家庭が言われていたというお話を聞きました。
おばあちゃん「今みたいにね、物がないから、買いに行くところない。今回の火事みたいに糸魚川付近は変な南風が吹く。根知(火事があった町の隣町)では、寝る前に一合ご飯を炊いて寝る習慣がなかった。しかし、大町に嫁いできてからこの習慣があった。何もなかったら、次の日、沸かしたお湯にご飯を入れる。それはお湯漬けっていうんだけど、それをば食べる。あまりうまくねえだんけどね。それを野沢菜と醤油の実と一緒に食べるんだ」
お話を聞いていると、昔から小さい火事などは大町(今回火災があった場所)では頻繁に起こっていたようだ。それだけよく起こる火事だからこそ、火災に対する準備は意識は高かったと言える。
3,町中のほとんどが知り合い
お話を聞いていると、ほとんどの町の人のことを知っているのです。ちゃんとみなさんを苗字で呼んで仲良くしている。
これは東京ではほとんどありえないことだと思います。しっかりと地域の中でつながっているからこそ、「あの人が困っている」と感じたらすぐ駆け込むことができるのでしょう。
今回の火災でも、小川さんの奥さんの知り合いの家が、燃え移っているということを聞きつけてすぐ助けに行ったということ。
火の原因の家を誰も責めてはいない
僕は行く前、火元の店が責められている状態だったら嫌だなという気持ちをもっていた。お二人の話を聞いていると、その心配はなさそうだったので安心しています。
小川さんとおばあちゃんの話の中でもあったのだが、火元のお店のことを誰も責めてはいなかった。もしこれで、火元の店に対してみんなが恨みをもっていたらどうなるのか?と考えると非常におぞましい気持ちになった。
お二人とも「もしかしたら、自分のお店が火元になる可能性があるのだから責めることはできないよ」とおっしゃっていた。
民法709条に失火の場合は故意または重過失がない限り不法行為責任は負わないと記載されている
民法第七百九条ノ規定ハ失火ノ場合ニハ之ヲ適用セス但シ失火者二重大ナル過失アリタルトキハ此ノ限二在ラス
と記載されている。
詳しくは以下のサイトなどを見てください。
バンキシャでも、こちらについては触れられていました。
ブレている写真について
少しだけ、話が脱線するがこちらの写真のぶれた原因について説明する。
これは、81歳のおばあちゃんが初めてスマホを触って、写真をとってくれたからぶれているんだ。これを撮った後におばあちゃんは、「うわーこんなもん触らしてもらって、嬉しいわ。今まで生きてきて初めて触った。」って。
僕は、めちゃくちゃおばあちゃんの綺麗な心好きになったし、この写真は宝物。本当に美しいよこの写真。おばあちゃんありがとう。大切にするね。
小川さん家にあげてくださってありがとう
いきなり尋ねた自分を快く家にあげてくださって、1時間半ほど話をしてくださって本当にありがとうございます。心動かされました。
糸魚川市民会館に物資を届けに
(*字を間違えていることに後で気づきました...ごめんなさい....)
本当にこのような現場に茶化しに行く気持ちは全くないので、お気持ちだけだけど少しでも役に立てればと思って、支援物資を持って行きました。僕みたいに、マスコミ関係者ではない人間がこのような場に行くとどうしても、茶化しに来たものだと思われて信頼関係を構築しにくいと思うのです。だからこそ、本気度をしっかりアピールしなければならないと思っています。
災害対策本部として、今何が必要かを選別している
市民会館に持って行くと、災害対策本部につなげてもらうことができました。そこで、現在の状況と何が必要なのかを聞きました。
僕「東京の人からの支援は何が必要ですか?」
関係者「義援金などは受け入れているが、個人的な物資などはお気持ちだけ頂いているのですがお断りさせてもらっています。」
今後の生活支援を不安になっている方、自宅、保険、健康相談などの体制準備をしているようで、慌ただしい様子でした。忙しいにもかかわらず2分ほど時間を撮ってくださって本当にありがとうございます。
【糸魚川市にきています】
— たっけ(竹田匡宏) (@takeee814) December 24, 2016
災害対策本部にお話を聞きました。
義援金などは、糸魚川市民会館に設置されている糸魚川市災害対策本部宛に送っていただけると嬉しいということです。https://t.co/oeZmI6KFAV pic.twitter.com/UbaYeWehLZ
いついかなる地域で火事が起こるかわからない(特に密集地域)
引用:産経WEST
約4万平方メートルもの広範囲に延焼した新潟県糸魚川(いといがわ)市の火災は、全国に点在する人口過密地域にとって「対岸の火事」ではない。大阪府の場合、大阪市や堺市などに木造住宅の密集地があり、住宅密集地の面積は全国ワーストで最も広い。平成7年の阪神大震災では、神戸市の住宅密集地で大規模な火災が発生し、多数の犠牲者が出ており、住宅密集地の解消は喫緊の課題だ。
この冒頭から始まる記事だが、糸魚川地域はまさしく横の住宅の幅が非常に近しいことが行ってみてわかった。
このように、住宅密集地に住んでいる人は特に火事が起こった際にどのような行動をとるかの一連の流れは把握していた方がいいでしょう。
糸魚川のB級グルメ糸魚川ブラック焼きそばを月徳飯店で
糸魚川はB級グルメとしてブラック焼きそばを食べたことがないので、食べてみました。これが本当に美味しかった。100円ショップの店員さんに「ブラック焼きそばだとどこが美味しいですか?」と聞いたら、「月徳飯店」ですと教えてもらったので行ってきました。
本当にブラックで驚きました。でもね、これが香ばしくて麺もコシがあって美味しいんですよ。僕のおすすめだと、コチュジャンを最初にいただけるんですけど食べている途中でコチュジャンをいれて味を変えてみるということもありです。
地方から、街のことを心配して駆けつけている人で賑わっていた。みんな糸魚川にゆかりのある人たちが地元のことを思って、すぐさま行動に移し、会いに行っていました。
ぜひ、美味しかったので食べに行ってみてください。
糸魚川市に募金できるサイトなど
寄付金の使いみち
義援金として糸魚川市への寄付を予定しています。
また、被災者の生活再建を目的に、各種支援活動にも使用させて頂く場合があります。
詳しい使いみちは、決定次第この募金ページのほか、Yahoo!基金のホームページ、TwitterのYahoo!基金アカウントなどを通じてご報告します。
ふるさと納税も選択肢としてありです。
糸魚川はヒスイの街として有名
観光ショップに行くとヒスイがたくさん売られていました。お好きな人は、購入してみてもいいんではないでしょうか?
クリスマスの糸魚川市で見た光
その光の正体は、糸魚川市民。こんな1人で、わけもわからないやつのためにお話を聞かせてくださった人人には感謝してもしきれません。正直、1人で行って何ができるのか怖かったです。「おい邪魔だどっかいけ」と言われる覚悟で行っていました。しかし、本当に優しい対応をしてくださってありがとうの一言では言い表せません。この経験は僕にとってかけがえのないクリスマスプレゼントで将来何をしていくのか少し垣間見えた希望の光でもあります。
確かに東京のイルミネーションの光だって綺麗。でも、今回感じた糸魚川市民の心の光の方がはるかに綺麗。人間の心の優しさに増す光なんてない。
帰る間際に撮った、糸魚川の夜の写真です。
火災後でお時間がないにもかかわらず対応してくださったからこそ、自分はしっかりと伝えなければいけないと思いながら、この記事をかかせていただきました。
僕にとっての今年のサンタクロースは糸魚川市民のみなさんです。