「実績上げるため」 警察官が指紋採取で虚偽の報告書
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熊本市の熊本北警察署の警部補が、容疑者本人から署内で指紋を採取したのに、現場の鑑識活動で採取したとするなど、事実と異なる内容の報告書を作成していたことが捜査関係者への取材でわかりました。指紋を現場で採取すると、実績として内部での評価が高くなるということで、警察はさらに調べたうえで処分などを行う方針です。
捜査関係者によりますと、熊本市にある熊本北警察署刑事一課で鑑識捜査を担当する50代の男性警部補は、万引き事件などの捜査の際に、容疑者本人から警察署内で指紋を採取したのに、現場の鑑識活動で採取したとするなど、事実と異なる内容の報告書を作成していたということです。
内部からの指摘で発覚し、警察は虚偽公文書作成などの疑いにあたると見て調べています。
この報告書は事件の証拠としては扱われませんが、指紋を現場で採取すると、鑑識活動の実績として内部での評価が高くなるということです。
これまでの任意の調べに対し、警部補は「実績を上げるため、数年前からやっていた」と話しているということで、警察はさらに調べたうえで処分などを行う方針です。
刑事訴訟法が専門の熊本大学の内藤大海准教授は「証拠として使用されなくても、不正が行える環境にあることが問題であり、故意の改ざんだとしたら非常に深刻だ」と指摘しています。
内部からの指摘で発覚し、警察は虚偽公文書作成などの疑いにあたると見て調べています。
この報告書は事件の証拠としては扱われませんが、指紋を現場で採取すると、鑑識活動の実績として内部での評価が高くなるということです。
これまでの任意の調べに対し、警部補は「実績を上げるため、数年前からやっていた」と話しているということで、警察はさらに調べたうえで処分などを行う方針です。
刑事訴訟法が専門の熊本大学の内藤大海准教授は「証拠として使用されなくても、不正が行える環境にあることが問題であり、故意の改ざんだとしたら非常に深刻だ」と指摘しています。