全国各地の城の資料やミニチュアなどを一堂に集めた「お城EXPO2016」が23日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕。熊本地震で被災した熊本城で見つかった、人為的に掘られた謎の線刻のある石材も展示されている。25日まで。
「日本100名城」を選定している日本城郭協会などの実行委が初めて開いた。熊本城の資料や募金箱などがある復興コーナーを設置。この日は、熊本城調査研究センターの鶴嶋俊彦主幹や研究者らが出席する意見交換会も開かれた。
謎の石材は、百間石垣の崩落現場で見つかり、四角や円形を組み合わせた線刻がある。一般公開は初めて。城郭ファンらが、普段見えない石材の裏側まで熱心に見学し、写真に収めていた。
熊本城の大ファンという川崎市のパート小池美砂子さん(47)は「傷んでもかっこいい熊本城の姿に元気づけられた。復興支援を兼ねて訪問し、石段を登る日が楽しみ」と話していた。(山口尚久)