さっぽろ雪まつり「すすきの会場」の「魚氷」=すすきの観光協会提供
札幌市で来年2月に開かれる「さっぽろ雪まつり」すすきの会場の恒例イベント「魚氷(さかなごおり)」が規模を縮小することが21日、決まった。透明な氷の中に魚やカニを展示するが、北九州市の「スペースワールド」で魚を氷漬けにしたスケートリンクが批判を受けたため、関係者が中止を含め対応を検討していた。
運営する「すすきのアイスワールド2017」実行委員会によると、「魚氷」は1984年から続く人気イベントで、市民から存続を希望する電話やメールが多数寄せられた。
実行委が21日、協議した結果、風評被害を避けるために、スポンサーをつけずに魚の種類や氷の数を減らして実施することを決めた。市民から協賛金を募る。
実行委の見上弘明委員長は「魚をいきいきと見せるために高い技術が必要な催しだ。ぜひ実物を見に来てほしい」と話した。雪まつりはすすきの会場を含む札幌市内の3会場で実施される。【藤渕志保】