NHK放送センター=東京都渋谷区で2014年1月、山本晋撮影
NHKが受信料を集金する地域スタッフらでつくる全日本放送受信料労働組合との団体交渉を正当な理由なく拒否したとして、中央労働委員会が不当労働行為と認定したことが22日、分かった。中労委はNHKに、団交に応じるよう命じた。
命令は11月16日付。東京都労働委員会が昨年8月に不当労働行為と認定して団交を命じたことを不服として、NHKが再審査を申し立てていたが、中労委は棄却した。
命令などによると、NHK名古屋駅前営業センター(名古屋市)で2010、11年、当時のセンター長が「あんなところ」と組合蔑視の発言をしたとして同労組が団交を申し入れたが、NHKは労組支部との団交に応じたのみで中央執行委員の出席する団交は拒否した。【早川健人】