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最多3154人、施設職員被害が増加

厚労省、15年度

 厚生労働省は16日、2015年度に虐待を受けた障害者数は3154人(前年度2703人)に上ったと発表した。12年度の調査開始以来、最多。親らによる虐待被害は減少しているものの、施設内での職員らによる虐待被害者は569人(同525人)と増加し、過去最多を更新した。

     15年度に親や施設職員、事業主などからあった虐待の通報・相談件数は計7458件(前年度6868件)。国や自治体が虐待と判断したのは2439件(前年度2276件)で、被害者数は3154人だった。このうち国が窓口となっている職場での虐待被害507件、被害者970人は同省が7月に公表している。

     施設職員らによる虐待の通報件数は2160件で前年度の1746件から24%増加し、前年度より28件多い339件が虐待と認定された。障害者虐待防止法(12年施行)に定めた発見者による通報義務が浸透し、軽度のうちに通報する例が増えているという。被害者569人のうち474人が知的障害者だった。

     自治体が調べた発生要因(複数回答)は「介護技術の問題」(乱暴に扱うなど)が56%、「職員の資質の問題」が51%。一方、「虐待を助長する組織風土や職員間の関係性の悪さ」(25%)、「人員不足や多忙さ」(23%)も少なくなかった。厚労省の担当者は「職場環境も虐待の要因にあり、研修の実施や処遇改善を図りたい」としている。【熊谷豪】

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