あらすじ:帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズ(チアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。(シネマトゥデイ)
製作国:アメリカ 上映時間:134分 製作年:2016年
監督:ギャレス・エドワーズ 脚本:クリス・ワイツ / トニー・ギルロイ
キャスト:フェリシティ・ジョーンズ / ディエゴ・ルナ / ドニー・イェン / ベン・メンデルソーン / マッツ・ミケルセン / アラン・テュディック / フォレスト・ウィテカー / リズ・アーメッド / チアン・ウェン ー 等
上映館:「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」の上映館を検索 - 映画.com
どうも、アバウト男です!
去年【スター・ウォーズ/フォースの覚醒】を楽しみたいがために、未見だったシリーズ6作を一気に鑑賞し、すっかりスターウォーズ(SW)シリーズに魅せられた、まだまだ日の浅いファンですが、
本作は1作目である【スターウォーズ/新たなる希望】の冒頭のシーンに繋がる『前日譚』となるスピンオフ作品。期待値はほどほどに早速鑑賞して来ました!今年を締めくくる大作ですね。今回もところどころネタバレを含む感想になります。
ちゃんと『スターウォーズ』してた!
本作を観る上で1番の気にしていたのは『スピンオフ』とは言え『ちゃんとスターウォーズしてるか!?』という点。去年のSW最新作【フォースの覚醒】の流れて立ち上がったプロジェクト。単に『金儲けの為にやった』ような作品に見えなければ良いなと不安に思ってましが。感想は、
面白かったし、ちゃんとスターウォーズしてた!!!
本作ジェダイが出ないスピンオフ作品ながらも第一印象としてはちゃんと『スターウォーズ』してましたね!分かりやすく置き換えると、サイヤ人が出ないのに『ちゃんとドラゴンボールしてた!』というか。そう聞くと「え、それって面白いの?」となりそうなんだけど、
それでもちゃんと面白い!
『スター・ウォーズ:STAR WARS』という名だけに『宇宙で繰り広げられる戦争』を、押さえるべきところはキッチリと押さえ魅せてくれました。自分なりにSWの肝は、
これ以上耐えられないほど劣勢な状況に追い込まれた反乱軍が、会議の末に意を決し先鋭を集め、無理めのミッションに果敢に挑む!成功確率の低さなんて関係ない、その僅か数パーセントを叶える為に、多くの人が立ち上がり、それぞれの役割を全うし最善を尽くそうとする。たとえ仲間がやられても、その仲間の分まで最後まで1つのミッションをクリアを諦めず奮闘するその『勇姿』。
これこそが『スターウォーズ』に胸熱くさせられる要因の一つだなと!今回の【ローグワン】では、女主人公ジンとならず者チームを筆頭に反乱軍(正義)が、惑星1つをいとも簡単に滅ぼせる最恐兵器『デス・スター』攻略の鍵となる『デス・スターの設計図』を敵のアジトから奪い取る過酷なミッションを描いている。
より『ウォーズ』感を意識した作り
設計図を保管している敵のアジトがるビーチに奇襲作戦をかける様は、さながら『ノルマンディ上陸作戦』を描いた【プライベート・ライアン】を連想させたりと、より『ウォーズ=戦争』感を意識した作りになってましたね。
地上での銃撃戦による攻防と、宇宙(そら)では、帝国軍が張ったバリアを解こうと宇宙戦闘機同士の攻防が繰り広げられる。てかTIEファイターの数多い!!!
本作の『スピンオフ』で分かっている事実としては『設計図を奪うミッションクリアに対して、ミッションに携わった人たちのほとんどが戦死した』ということ。これはSWの1作目で明かされてる事で。この内容に説得力を持たせるためにも、無残に仲間がやられていく『戦争要素』を強めた作りにしたのは納得でしたね。
一番近いかなと思ったのは【エピソード6】の地上戦と【エピソード4】の空中戦を足して割ったような。という意味ではかなりストレートで真摯なスピンオフ作品に仕上がってました。
悪く言うなら挑戦したりトリッキーな事はして無いです、真面目か!でも、さっきも言ったように『ラストの結末』決まっているので、【エピソード3】と【エピソード4】の間にあった『前代未聞のミッション』という空白を埋めるという意味では、この真面目路線は上手く行ってましたね。
ならず者の集まり
ミッションクリアで死んでしまう英雄に『ならず者』たちで組んだチームを持って来る辺りもいいなと。
いい意味で『捨て駒』的な哀愁と刹那の魅力!キャラが魅力過ぎて、ただひたすら悲しくなるよう話にはせず、作り手とキャラクターとの距離感上手く保たれてた印象でした。
とは言え、展開が進むにつれラストが分かってるだけに切なくなるなんだよ!これはエピソード1〜3の『プリクエル』も持つ要素というか、結果は分かっているのに、
そうなっちゃうのかよー!!!
と胸を締め付ける展開。そんな気持ちにもちゃんとさせてくれたので、嬉しかったですね。図らずも『デス・スター』により破壊された星からの脱出で、はぐれものチームが一つのジェットに乗り合わせ同行し、いつの間にかチームになるって流れもスムーズで。
ドニーさんとフォースの存在
真面目で新鮮味がないとは言いつつも、本作を特別な作品にしたのは香港の有名アクションスターのドニー・イェンが演じた盲目の戦士修道僧チアルート!
視覚を失った分、研ぎ澄まされた四感を駆使し、レーザー銃にも変形する長い棒を使ってのアクション!SWシリーズきってのナンバー1アクションシーンじゃないだろうか?!一連の流れで魅せる無駄のない身のこなし!
しかも彼はジェダイがいなくなった今でも『フォース』の力を信じてるって設定も好きで、これだけ強い戦士なのに『フォース憧れ』があり、「フォースと共にあらんことを」としきりに唱えながら彼の中では神の力ようなフォースにすがったりもする。
その『フォース憧れ』が彼の強さに繋がっているのか「あれ、今一瞬レーザー光線避けなかった?」とギョッとする場面もあったりで。キャラの人柄やアクション含めて、初のアジア人演じるメインキャストとして凄い魅力的に映ってましたね。
彼の存在により、後に出て来る【エピソード4】の主人公ルーク(後に救世主となる)の存在も際立んだから、上手いじゃないか!
デス・スターと父子の関係
この話『デス・スターの設計図』を巡る話なので、終始『デス・スター』が話の軸になっているのも良かった!『デス・スター』で始まり『デス・スター』で終わる!
主人公のジン・アーソは『デス・スター』建造の要となった教授ゲイレン・アーソの娘。生き別れとなった父に会いたい一心、それに両親を苦しめた『デス・スター』の破壊に繋がる『設計図』の奪取を目的に、ミッションへの参加を決意する。
ずっと父親の存在に悩み、父親の存在を想っていたジンが、父への想いを吹っ切り、ラストでミッションを通しチームのリーダーのキャシアンに心惹かれる場面で、ようやく父とは別の男を想う彼女の『父ばなれ&成長』を見せて終わる展開も、儚くて観ていて苦しいのと同時に、
帝国軍のヤローー!!!
と、今度は「敵(カタキ)を取ってくて!」的な目線でまた1作目を観たくなる気持ちにさせられた。本作のメインの敵役であるオーソン・クレニックがやられる溜飲の下がるデス・スターの使い方もそうだけど、最後まで『デス・スター』を巡る話の軸がブレなかった。
本作の監督でありハリウッド版【GODZILLA】の監督でもあるギャレス・エドワーズのSW愛溢れる彼の手腕に驚かされました。観る前まではぶっちゃけ舐めてましたが、ホント彼で良かった!撮り直した甲斐もあったね。
ファンへのサービス精神
本作はSWシリーズを知らない人でも楽しめる内容にはなっているけど、やっぱり知ってる方がより楽しめますね。それで言うとファンへのサービスシーンもいくつか観られて、
R2D2やC3POのキャメオ出演や、それに並ぶ新しいドロイドK-2SOをチームに入れてくれたり、帝国軍の施設に潜入する際の『敵の格好をする変装』だったり、ストーム・トルーパーの黒い戦士版であるデス・トルーパーを新たに出したり、オマージュと目新しさを程よく入れ込んでくれた。
それと今回登場するダース・ベイダーの存在感!唯一フォースの力を持つ者としての風格と、特徴的なシスの赤いライトセーバーで反乱軍を斬りつける!かなりかっこ良かったですね!
動きが軽やかでちゃんと強そうに見えるのは今の時代に新作を作る際に、ちゃんと気を遣ってるなと感じました。
あと、出ても後ろ姿だけかなと思っていたレイア姫のあの出し方。あればビックリしたわ!ここまで作り込めるとは。あの見せ方は評価したい。
個人的に残念だったのは黒いR2D2を見逃してしまったこと!どこに出てたんだろ?ホント色々な情報過多な内容なので、1度じゃとても味わい尽くせないでボリュームでした。
完璧とは言えないが...
僕個人としてかなり満足な出来ではあるんだけど、人によっては『新鮮味がない』『今までのエピソードの美味しいとこ取り』だったり、ラストが決まってるだけに『そこに持って行こうとするがあまり、取って付けたような展開や設定だな』みたいな声もありそうだけどね。
僕も敵艦同士をぶつけてバリアを張ってる枠を壊すんなら「最初からやれよ!」とは思ったし、序盤が若干タルく感じたりは確かにあった。
なんだけど『奪った設計図を反乱軍の元に届ける』話の内容や【エピソード4】へと繋ぐための『スピンオフ』という空白を埋める立ち位置然り、見事に『希望』のバトンを繋いでくれた作品になっていました!
まとめ
評価:★★★★★ 最高!フォーー!
思っていた『スピンオフ』というハードルを越えてくれた面白さだったので自分としては満足ですね。一見地味に見えるけど中身は熱いぜ!
SWシリーズ未見の方、観に行くなら事前にシリーズ7作品を観て行った方が『歴史』が繋がって行く感覚や感慨深さを味わえるけど、時間が無くて観れない人はせめて1作目【エピソード4/新たなる希望】を観てから行くと、SWの世界感もそこで掴めるし、今回の話にも繋がるのでオススメです!
[ 予告編 ]
これはハンソロの若き姿を描いた『スピンオフ』の方も楽しみだな!期待しちゃいます!
関連&オススメ作品!
スターウォーズ/フォースの覚醒
スターウォーズ エピソード4・5・6の感想
スターウォーズ エピソード1・2・3の感想