今回は2016年に話題なったな~と思う、経済や金融の専門用語をまとめておこうと思います。
フィンテックやIoT、LGBTなどの意味をまだ知らない…という方は、この機会にしっかりと覚えてもらって、仕事や私生活に役立ててくださいね(中には前から使われている言葉ではあるものの、今年になってよく使われるようになったものも含めています)。
2016年に話題なったビジネス用語:
フィンテック(FinTech):
2016年に一気に知名度をあげたビジネス用語の代表格は、やはりフィンテックでしょう。フィンテックとはFinance Technology(ファイナンステクノロジー)の略で、ITを活用した金融サービス、またはその企業のことを指す言葉です。
代表的なのはスマホでクレジットカード決済が出来るSquareや、世間を賑わせた仮想通貨ビットコイン、そしてネット上で会計作業ができるクラウド会計ソフトなどですね。詳しくは下記記事にまとめてあるので、更に知識を深めたい方はそちらもどうぞ。
IoT(アイ・オー・ティ):
IoTとはInternet of Thingsの略で、モノのインターネット化のことを指す言葉です。
例えば冷蔵庫やエアコンをインターネットに接続し、スマホから操作をすることで温度調整がするような使い方から、自宅のドアのカギがしまっているかどうか、飼い犬が元気かどうかなどなどもIoTの技術で実現可能…と、モノをインターネットに繋げることで様々な可能性が広がります。
ちなみに今年、ソフトバンクがイギリスのARM社を3兆円もの金額で買収した背景には、このIoT分野の成長を狙ったものと言われていますよ(詳しくは下記記事にて)。
テレワーク:
テレワークとは場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。ざっくり言うなら会社に出社せずに自宅で働くとか、喫茶店で仕事をする…などといったものが、このテレワークの概念にあたるものです。
特に育児や出産等で出社できない女性の方などや、怪我や障害等で通勤が厳しい方にテレワークは最適な働き方。最近ではテレビ電話等もカンタンに出来る時代になったので、ますますテレワークOKな企業は増えていくことでしょう。
クラウドソーシング:
クラウドソーシング、またはクラウドワークスとは、ネットと通して執筆、デザイン、プログラミングなどなどの様々な作業を募集&依頼する流れや仕組みのこと。仕事をお願いしたい発注者と、仕事を受注したい人とをネット上で繋げるサービス…と言えばわかりやすいのではないでしょうか?
- 例:自社のホームページを作りたいので作ってくれる人を募集する
- 例:自分の代わりに文章を書いてくれる人を募集する
- 例:名刺をデザインしてくれる人を募集する
ちなみにクラウドソーシングは2015年頃から注目を浴びている言葉ですが、2016年も引き続き話題になることが多かったのであげさせていただきました。詳しくは下記のシュフティあたりをご覧ください。
ヘリマネ(ヘリコプターマネー):
ヘリマネとはヘリコプターマネーの略で、ヘリコプターからマネー(お金)をバラまけば景気が良くなるだろうという考え方のことです。
もちろん実際にヘリコプターからお金をバラまくようなことはせず、政府や中央銀行が大量に紙幣を刷って市場にお金を供給することをヘリマネ、もしくはヘリマネ政策というのですね。
反面、ヘリマネのデメリットは市場に大量のお金を増やすことで過度なインフレを引き起こしてしまうこと。言わば劇薬のような経済政策なので、2016年にはヘリマネについて様々な議論がなされました。
トランプノミクス:
トランプノミクスは2017年にアメリカ大統領に就任予定のドナルド・トランプ氏の経済政策のこと。アベノミクスのトランプ版…といったところでしょうか。
今のところトランプ氏が掲げているドル安になるどころか、ドル高になってしまっているため、トランプが大統領に就任した後にはまだ円高ドル安になる可能性も高そうな感じ。
また、トランプ次期大統領が保護主義政策を推進していくと、日本の輸出企業には厳しい未来が待っているのかもしれませんね。
ブレグジット:
ブレグジット*1とはイギリス(British)と離脱(Exit)を組み合わせた造語で、「イギリスのEU離脱問題」のことを表す言葉です。
元々はギリシャがEUから離脱するのではないか?という懸念があった際に作られた、グレグジット(ギリシャのEU離脱問題)に倣って作られた言葉なんですが、イギリスのほうが先にEUから離脱する方向性になるとは予想が難しかったですね。
尚、イギリス自体の離脱はまだその方向性が決まっているだけで、EUから離脱したわけではありません。そのため、今後もこのブレグジットという言葉は離脱にあわせて頻繁にニュース等に顔を出すと思うので、覚えておいて損はありませんよ。
ICT(アイシーティ):
ICT(アイ・シー・ティ)とはITにC(コミュニケーション)を加えた言葉のこと。日本では情報通信技術や情報伝達技術と訳されることが多いようです。
- IT:インフォーメーション・テクノロジー
- ICT:インフォーメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー
ではITとICTはどう違うのかというと、実は大きな違いはありません。あくまでここ最近はITでコミュニケーション(情報の共有や伝達など)をする技術が重要視されるようになってきたために、ITよりもICTという言葉が重用されるようになってきた…というだけです。
従来よりパソコンやインターネットを使った情報処理や通信に関する技術を指す言葉としては、IT「Information Technology(インフォメーション テクノロジー)」が使われてきました。
最近では情報通信技術を利用した情報や知識の共有・伝達といったコミュニケーションの重要性を伝える意味でITよりもICTの方が一般的に使われるようになってきました。
ICTの代表例としては学校教育でタブレット端末を使うICT教育や、遠隔地にある病院への医療支援などがあげられますね。今後もコミュニケーションを重視したIT活用が進んでいくことでしょう。
インバウンド消費:
インバウンド消費とは海外から日本にやってきてお金を使う(消費)ってくれること。2016年は中国人観光客による爆買いが話題になりましたが、その爆買い=インバウンド消費です。
他にもタイ人による日本での飲食もインバウンド消費、ホテルに宿泊してくれるのもインバウンド消費ということ。とにかく日本国内で外国人観光客がお金を落としてくれること=インバウンド消費なので、買い物のみに限った言葉ではありませんよ。
ちなみになぜこれほどまでにインバウンド消費という言葉が話題になったかというと、近年、日本政府が外国人観光客誘致に力を入れているため。円安の影響もあってか、最近では訪日客自体が増加傾向にあるので、とにかく1円でも多く日本にお金を落としてもらおうと躍起になっているのですね。
ニューノーマル:
ニューノーマルとは2008年のリーマンショック後に使われはじめた言葉。
それまではどんなに景気が悪化しても、いずれはノーマル(普通の状態)に戻ると考えられていたのですが、リーマン・ショック後にはもうそのノーマルにすら戻ることはない…という考え方から、新しいノーマル、つまりニューノーマルを受け入れなくてはいけないのではないか?と言われています。
特にこのニューノーマル(新状態)という言葉を頻繁に使うのが中国政府ですね。
従来は年率のGDP成長率が10%以上だった中国も、現状だと6%後半にまで落ち着いてしまっているので、「元のような10%成長に戻ることはないから、過度な成長を求めてはいけない」という抑制の意味で使われているようです*2。
オムニチャネル:
オムニチャネル、もしくはオムニチャンネルとは、店舗、催事、ネット通販、スマホ、カタログ通販、テレビショッピングなどなど、あらゆる場所で顧客との接点を持とうとする考え方や戦略のこと。
この言葉を一躍有名にしたのはセブン&アイホールディングスの元会長の鈴木敏文氏ですね。残念ながら2016年に退任してしまいましたが、セブンイレブンをはじめとしたセブン&アイホールディングスの関連企業にはしっかりとその考え方が根付いているように思います。
ビジネスに役立つ専門用語:
直接的にビジネスに役立つ経済用語&金融用語ではありませんが、覚えておいたほうがいい用語もいくつか紹介しておきます。
LGBT(エルジービーティー):
LGBT(エル・ジー・ビー・ティ)とはレズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(自分が自認する性別が異なる者)の頭文字をとった言葉のこと。
LGBT=性的少数派全員…と思われている方も多いですが、実際にはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーのみを指す、限定的な言葉として使われているようです。
日本でも最近ではLGBTのような性的少数派に対する理解が進み、社内で同性婚を認めたりする流れも出てきていますね。また、アメリカン・エキスプレス・カードのように、戸籍上の夫婦ではなくても家族カードを発行できるクレジットカードなどもあります。
VR(ヴイアール):
VRはVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略で、カンタンに言えば仮想現実のこと(引用はこちらから)。
VRとは、コンピュータ上に人口的な環境を作り出し、あたかもそこにいるかの様な感覚を体験できる技術です。日本語では「仮想現実」あるいは「人口現実感」と呼ばれます。
VRではテレビ番組でもよく登場する、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれる装置を目の周りに装着して、まるで別の世界にでもいるような空間を作り出すのがその特徴。「どうせ3D映画みたいなものなんだろ?」と思われるかもしれませんが、VRの技術を試してみると誰しもが驚くような世界が広がりますよ。
ちなみに最近ではプレイステーションVRというゲーム機が話題になりましたね。私も来年あたりに時間を見つけては、楽しんでみたいと思っています。
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現状維持バイアス:
現状維持バイアスとはカンタンにいうと「現状維持がいいとか、変化を嫌う心理のこと」。
例えば世の中には新しいものがとにかく好きで、携帯電話を頻繁に機種変している方がいる一方、昔ながらの携帯電話(ガラケー)を10年近くも使っている…という方もいますよね。
こういう方に対して『とにかく新しい携帯電話のほうが便利だし、携帯料金だって安いんだよ?』と言っても賛同してくれない場合には、「現状維持バイアスが強くかかっている」などと表現したりします。
まぁ誰しも現状維持バイアスにかかっているものがあるはずなので、現状維持バイアスは必ずしも悪いものではありません。ただあまりにも現状維持バイアスがかかりすぎていると、正しい選択が出来なくなることもあるのでご注意ください。
経済用語&金融用語を覚えよう:
ここまで様々な経済用語&金融用語を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
過去にはユビキタスやら財テクといった言葉が流行ったように、こういった言葉は流行り廃れがあるもの。2017年にはきっとまた違った言葉が使われだすとは思いますが、今年の言葉を今年のうちに覚えておいて損はありません。
是非、この機会に「この言葉の意味は知らないな…」というものがあれば、覚えておくようにしてくださいね*3。
以上、社会人なら覚えておきたい、2016年に話題になった経済&金融の専門用語まとめ!フィンテックやIoT、テレワーク等の意味がわからない方に…という話題でした。
参考リンク:
『まだまだ金融や経済の知識がないな…』と思った方は、下記の初心者向け書籍を集めた特集もあわせてご覧ください。経済&金融の知識に乏しい方でも眠くなりにくい本を中心に選んでいますよ。