【ワシントン会川晴之】米英仏独伊とカナダの6カ国首脳は7日、激戦が続くシリア北部のアレッポ情勢について、人道支援のために即時停戦を求めるとともに、外交努力により平和的な解決を望むとする共同声明を発表した。アレッポの停戦をめぐっては、国連安全保障理事会が5日、停戦決議案を採決したが、ロシアと中国が拒否権を行使して否決されており、国連安保理が機能しない状況が続いている。
声明は、アレッポ市の東部地域で多数の子供を含む20万人の市民が残る中、ロシアの支援を受けたシリア政府軍が攻撃を続けているため、食料品や医薬品が極端に不足する惨状に陥っていると指摘。シリア軍が殺傷力の強い「たる爆弾」や化学兵器を使用していることを強く非難したほか、シリアとロシアが人道援助を妨げていると非難した。その上で、国連による人道支援を実施するために即時停戦の必要があると訴えた。
また米国務省によると、ドイツのハンブルクを訪問中のケリー米国務長官は7日夜、ラブロフ露外相と会談し、アレッポでの人道支援開始に協力を求めた。