作業中に従業員が死亡した函館山ロープウェイの山麓駅=北海道函館市で2016年12月11日午後7時50分、遠藤修平撮影
北海道函館市の「函館山ロープウェイ」山麓(さんろく)駅で11日、同社従業員の成田良平さん(26)=北斗市=が機械に両脚を挟まれ、搬送先の病院で死亡した。この事故でロープウエーは運休。山頂展望台駅に約1000人の観光客が足止めされ、同社はタクシーで全員をふもとに運んだ。最大4時間半かかったが、客にけがはなかった。12日以降の再開見通しは立っていない。
道警函館西署は12日、業務上過失致死の可能性もあるとみて実況見分を始めた。同署によると、成田さんは11日午後5時20分ごろ、ゴンドラのワイヤ付近(高さ5メートル)で滑車と車輪止めの間に挟まれた。約2時間後に救出されたが、出血性ショックで死亡した。滑車から油が漏れ、清掃作業をしていたらしい。
函館山は夜景の名所。札幌管区気象台によると、11日午後6時の函館市の気温は氷点下5度だった。【遠藤修平、日下部元美】