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人間だけに備わった『音楽』という特殊能力

人類と他の動物の決定的な違いのひとつ、それは「音楽を楽しむ能力」の有無です。人間の赤ちゃんは生後すぐにビートを感じることができますが、人類の近縁種であるチンパンジーやボノボでさえ、そのような能力は持ち得ていません。人類の進化のすぐ傍には、いつも音楽があったのです。

更新日: 2016年12月09日

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『音楽』それは人類だけの特権

私たち人間は、日常のあらゆる場面で「音楽」を聴いたり、楽しんだりしています。

そう、はるか昔から。

文字の無い文化はあっても、音楽の無い文化は歴史上存在しない。

実は音楽に喜びを見出せるのは人類だけで、他の霊長類には音楽への感性が備わっていない。

動物の世界には音楽はない。あるのは音響の世界であり、音楽は人間の持つ特権である。

ヒト以外に、音楽と呼べるものを創り、楽しむ生物は知られていません。

人間だけに備わった「ビートを感じる能力」

文字を持たない文化はあっても、音楽をもたない文化はない。

このことが、人間にとっての音楽の存在意義を端的に表しているのではないでしょうか。

ビートを追う能力はビート誘導と呼ばれる。霊長類の中でも人間に近いチンパンジーやボノボでさえ、この能力を持たない。

人間だけに備わっているという「ビートを感じる能力」。
人間と同じヒト科ヒト属のチンパンジーやボノボでさえ、リズムに乗ることはできません。

私たちは音楽を聴いたときに自然とリズムに乗ることができます。テンポが変われば、スピードに合わせて身体の動きを変えることもできます。

すごく当たり前にこなしているこの「ビート誘導」は、実は人間に備わった特殊な能力なのです。

他の動物と違い、人間には先天的に音楽を楽しむことができるという特殊な能力が備わっています。

人間のすごいところは音楽を経験した大人だけではなく、生後2~3日の赤ん坊でもリズムを感じることができているという点です。

赤ん坊は脚をばたばたさせ、泣き声を上げながら、この世に誕生する。そのときすでに、ビートを感じる能力がある。

人類は音楽とともに進化してきた

「音楽の歴史」と題された、人類史と音楽史の関連をまとめた動画作品。

音楽にはおそらく、過去の人類の存続や進化に関わる重要な役割があったと思われます。

人類は、音楽とともに進化してきたと言われています。

なぜ、人間生活に音楽が生まれ、動物の世界には生まれなかったのだろうか。 実は、この人間と動物の違いの原因こそが、人間の人間たる所以であり、音楽の生まれる必然性といえる。

人間に先天的に備わった「音楽を感じる」能力は私たちの進化において何か重要な要素を含んでいると考えたいものです。

音楽が人の心身にもたらす様々な作用

音楽というのは不思議なもので、聴くことで感情を誘導するはたらきがあります。

音楽には人間の心をコントロールする力があります。

音楽療法は立証済みの補完療法であり、多くの病状や問題に効果を上げている。
優れた補完医療法の例にもれず、幸福感や生活の質を高め、症状を軽減し、初期治療やリハビリテーションの効果を高めてくれる

音楽から元気をもらった、音楽でより悲しみが増幅されストレスが軽減された、といった経験は誰にでもあるでしょう。

音楽を聴いたり、楽器を演奏することは心身の健康に良い影響を与えると言われています。

医療の現場で使われている抗不安剤などに比べ、低刺激で、コストがかからず、副作用もほぼ無いに等しい音楽は、まさに ”自然な薬” と言えるかもしれません。

音楽と医学を結びつけ、さまざまな心身の病気の治療に活用しようとする研究も進められています。

しかし音楽がなぜ効くのかわからないのだ。さらに言えば、音楽がなぜ楽しいかすら科学的に説明できないのだ。そうした事実とは無関係に、音楽は使われている。

音楽は人間の感情を最も表現した芸術です。
音楽を聴くことは自分の内面の世界を豊かにすることです。

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