広瀬すず&菅田将暉、「君の名は。」に続け!17年夏アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
女優の広瀬すず(18)、俳優の菅田将暉(23)が、来夏の東宝アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(来年8月18日公開)に声優で初共演することが7日、発表された。
プロデューサーは、大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)を手掛けた川村元気氏(37)。「君の―」は国内興収200億円を超え、308億円の「千と千尋の神隠し」(01年、宮崎駿監督)に次いで邦画歴代2位を記録している。川村氏は「君の―」を「当初は15億円が目標で、欲をかかずに取り組んだ結果、多くの人に受け入れられた」と分析し、「『打ち上げ―』もポテンシャルは十分ある。かなりおもしろくて新しい作品で、世に響くはず」と同作に続く大ヒットを狙う。
「打ち上げ―」は、映画監督の岩井俊二氏(53)による原作で93年にドラマ、95年に映画化(いずれも奥菜恵、山崎裕太が出演)。アニメ化は初めてで、監督は「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズの新房昭之氏(55)、脚本は「モテキ」の監督で知られる大根仁氏(47)と最強スタッフが集結する。
主人公の中学生・なずな(広瀬)に思いを寄せる典道(菅田)は、なずなから駆け落ちに誘われる中、時間が巻き戻って不思議な体験をする物語。広瀬は「脚本を読ませていただいて、独特の世界観でぞくっとしました」。声優初挑戦となる菅田は「公園デビューを果たした赤ん坊のような新しい刺激と快感が止まりませんでした」と大興奮だ。
構想5年。実写版をもとに、大半がオリジナルストーリー。川村氏は「君の―」に続き「時間が巻き戻る」物語を手掛けるが、偶然だという。興収について「新房監督という素晴らしい天才を紹介する意味で、まずは『まどか―』の20億円が目標」とし、公開規模は「君の―」の公開当初の301(現在は352)スクリーンを引き合いに「300スクリーンを目指す」と明かした。
川村氏は今年、「怒り」「何者」とプロデュース作がヒットを連発したが、来年は「打ち上げ―」の1作のみで、「この1本に全力を注ぎます」と力を込めた。
◆ストーリー とある海辺の町の中学校。夏休みの花火大会を前に、典道(菅田)と祐介(宮野真守)はプールで、2人が思いを寄せるなずな(広瀬)の前で水泳対決し、敗れた典道は水中で不思議な玉を拾う。典道は、再婚する母親から逃げたいなずなから駆け落ちに誘われる。なずなが母親に連れ戻されそうになり、典道が玉を投げると再び水泳対決の真っ最中に戻る。何度も繰り返される同じ一日の果てに2人を待つ運命は…。