千葉大医学部の学生による集団強姦(ごうかん)致傷事件で、酔って抵抗できない女性の体を触ったなどとして準強制わいせつ容疑で逮捕された付属病院の研修医、藤坂悠司容疑者(30)が「周囲の学生に流された」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。千葉県警は7日、藤坂容疑者を千葉地検に送検した。
藤坂容疑者は9月20日夜、千葉市内の飲食店で十数人が参加して開かれた飲み会に、集団強姦致傷容疑で逮捕された医学部5年の吉元将也(23)、山田兼輔(23)、増田峰登(23)の3容疑者とともに出席した。捜査関係者によると、藤坂容疑者は学生らに誘われて女性の体を触るなどした疑いが強いという。
千葉大によると、藤坂容疑者は金沢医科大を卒業後、千葉県船橋市立医療センターでの研修を経て、4月から付属病院に研修医として非常勤で週4日勤務。逮捕された学生らを8~9月にあった実習で指導していた。【斎藤文太郎、信田真由美】