英国発、廃棄食材カフェが台頭<2> ネットワークの構築

2016.11.20 Sun posted at 09:00 JST

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(CNN) 2013年に短期の海外旅行から戻ったアダム・スミス氏は、食品廃棄の規模や影響の大きさに次第に苛立ちを覚えるようになった。

前回「英国発、廃棄食材カフェが台頭<1> ごみ箱から食卓へ」はこちら

同年、食品廃棄に関する広範な報告書が発表され、世界で生産される食料全体のおよそ半分にあたる20億トンが廃棄されており、そのために大量の水が消費され、大量の二酸化炭素が放出されている実態が明らかになった。

そこでスミス氏は、この状況を改善することを決意し、まず自分の故郷であるリーズに小さなカフェを開くことから始めた。カフェでは、スーパーのごみ箱から回収した農産物を食材として使用し、料金は客が満足度に応じて自由に決められるシステムを採用した。

スミス氏のカフェは一躍人気店となり、店の評判は口コミであっという間に広まった。その後、リーズに同様のカフェをさらに数店舗開設し、海外からも問い合わせの電話が来るようになった。

「世界中から『自分たちの町にも同様のカフェを開くことは出来ないか』という問い合わせがきた」とスミス氏は振り返る。

「われわれは自分たちのビジネスモデルをオープンソース・コンセプトのようにすべての人にシェアし、自分たちがどのようにやったかを教えた。やり方が分かった途端、人々は韓国やイスラエルや南アフリカでRJFプロジェクトを名乗り始め、そして、あっという間に世界中に広まった」(スミス氏)

次回「英国発、廃棄食材カフェが台頭<3> 地上部隊」は11月21日公開


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