二度と妊娠はしたくない、こりのろっさです。
以前、妊娠はもうこりごりの理由に壮絶だったツワリの話を書きましたが、他にも二人目は無理だと思ってしまう理由がありまして…タイトルのまんまなんですけどね。
未だにトラウマなこの事件。それではいってみましょう。
忘れもしないあれは妊娠6週目、2回目の検診日
すでにツワリらしき症状が出ていたんですが、その日はいつもより症状も軽く体調もよかったので、足取りも軽く産婦人科へ行って検診を受けたんです。
そしてこれもいつものようにグリグリっと中を見られている時に先生が少し険しい表情になって突然の一言。
「うーん…胎嚢は育ってるけど胎芽が見えない」と。
「あなたは歳も歳だから早めに手術したほうがいいと思う」とサラッと言われたんですよ。そのときのエコー写真がこちら。胎嚢はあるけど胎芽がない状態。
そもそもこんな時でもエコー写真くれるんだ…って感じですが。
私もモニターを一緒に見ていたから胎芽が見えないのはわかったけど、なんとなく自分ごとのように思えなくてしばらくボーっと上の空で先生の話を聞いていた気がします。
そして今週は予約がいっぱいだから来週のこの曜日に手術しようと淡々と決まり、その日は家に帰りました。
今思えば!本当に今思えばなんだけど、この日のグリグリ時間がなんか短かった気がするんですよね。え?もうちょっと探してくんないの?みたいな。まぁ気を使ってくれたのかなと思って特にその時は気になってなかったんですけどね。
家に帰ってから涙が止まらなかった
家に帰ったら急に現実味が出てきて「あーもう赤ちゃんいないんだ」とか「だからツワリ軽かったんだ」とか「まぁ私みたいなもんがそう簡単に幸せになれるわけないか」とか「手術怖いな」とか、とにかく泣きながら今の状況をなんとか理解しよう、納得しようと必死でした。
妊娠して間もなかったのにすっかり母性みたいなものが出て、すでにお腹の子に愛情を注ぎはじめてたんだなーって思いましたね。
夫と両親にもメールしたけど、そのときが一番辛かったかな。現実を突きつけられてる気がして。
手術までの一週間はなにも覚えてない
もうなーんにもしてませんでした。家でゴロゴロ。
夫に「もう気兼ねなく少しお酒でも飲んじゃえば?」なんて言われた日もあったけど、それはなんとなく嫌な気がして、手術が終わって一段落したら一緒にまた飲みに行こうと約束したんですよ。
今思えばあの時飲まなくてよかったーって感じなんですけど。
そして手術日は夫と一緒に産婦人科へ
この日は夫に会社を休んでもらって、一緒に産婦人科へ行ってもらいました。
もうとっくに腹はくくれてて、とにかく前に進もうという気でいっぱいだったし、これが終わったら旅行でも行ってゆっくりしようなんて思う余裕も少しはありました。
そして台にのぼって足を開いて「じゃあどういう状態か見るね」とグリグリされて、私もあぁもうグリグリされることも当分ないんだろうなぁなんてボンヤリ考えてたら
「ん…あれ…あ!生きてる!生きてるよ!しっかり心臓も動いてる!アハハ!ヒャッハー!!!!」
突然先生が興奮し出しまして。
え?なに?生きてるの?ふーん。あーそう。じゃない!!!え???
って感じで私も理解できてないまま、「じゃあ来週も検診来てね!」で帰されたわけです。
待合室で青い顔してうつむいてる夫に「赤ちゃん生きてたわ」と伝えて、「は?」というさらに状況を飲み込めてない夫の返事を背中で受けながら、受付で会計をすませている時に一言「こういうことってあるんですか?」と看護婦さんに聞くと、「うーんごく稀にある…かな…」と。
この産婦人科ではこんな事例はなかったんだなってことがわかってしまうくらいの、引きつった笑顔を白衣の天使さんからもらって帰ってきたわけです。
帰り道で心配になって、他の産婦人科へ
"?"がいっぱい頭についている夫に、さっきあったことを事細かに説明しながら帰っていたら、なんだかだんだんと自分が不安になってきちゃって、本当に生きてるか、生きてたとしても胎児に問題はないのかって、すぐにでも他の先生に診てもらいたくなったんですね。
その場で他の産婦人科に電話して、かくかくしかじかこんなことがあって…と説明して、その足でその産婦人科で診てもらったんです。
そして「胎児には全く問題がないこと」「心拍もしっかりしていること」「まぁこういうことは滅多にないけど、たまに隠れてて見えないことはある」ということを教えてくれました。
普通は大抵二週間くらいは様子をみるらしい
ただほんとうに稀にこういうことがあるから、普通は一週間後とかこんな早めに手術することは少ないらしいのですよ。大抵は一週間後にもう一度検診してから次の週辺りに手術することが一般的(自然流産して血が出たりしたら話は別だけど)だそうです!怒!
くくった腹返せ!!!!!!
こういうこともあるので、疑問に思ったりなんか信用できなかったら他の産婦人科にかかってみるのもいいと思いますよ!
結局私は誤診(?)された産婦人科はやめて、ここの産婦人科でみてもらうことを選択し、最後まで通いました。
あっ!そうそうツワリが少し楽だったのは、ツワリが第二段階にシフトするためだったみたいです。生きてるってわかった週から5段階くらいパワーアップしたツワリがやってきましたから。
忘れられない言葉
両親にも「赤ちゃん生きてました」と連絡して、もちろん折り返しすぐ電話がかかってきて、説明しましたよ。
もちろんヒャッハー!で喜んでくれましたが、そこでもらった母からの言葉が未だに忘れられないんです。
「きっとその子、強い子になるわよ」って。
一回はみんなに亡くなったと思われた我が子。でもしっかり私のお腹の中で生きてたわけです。
「僕まだ生きてるよー!」って一週間お腹の中で言い続けてたことでしょうね。ごめんよ気付けてあげられなくて。
あの日、気付かれず手術を受けてしまってたら…もう想像するだけでゾッとします。
そこでひょっこり現れて存在をしっかりアッピールし、逆境を乗り越えたこの子は強い子になる!って私も確信しました。
ほんでほんとに強い子になったんだな
よく食べてよく遊んでよく寝て、強すぎるから少しくらい弱ってもいいよってくらい強くて立派な我が子ですわ。
最近はわがままも増えて言う事も聞かないし、イヤイヤ期に片足突っ込んでる状態で大変なんですがね。
でもいいのよ。このままで十分。ありがとう生まれてきてくれて!
そしてこれからもよろしく!
育児がしんどくなった時に妊娠時のあの感情を思い出すと辛さから感謝に変わる。
— こりのろっさ (@rossa1523) 2016年11月20日
アディオス!