インドで特急列車脱線 90人死亡100人以上けが

インドで特急列車脱線 90人死亡100人以上けが
インド北部で特急列車が脱線して、これまでに90人が死亡、100人以上がけがをしました。現地の警察は、線路などに問題がなかったか調べています。
インド北部のウッタルプラデシュ州の都市カンプールの近郊で、現地時間の20日午前3時すぎ(日本時間午前6時半すぎ)、14両編成の特急列車が脱線しました。

列車は横倒しになり、インド政府の救助隊などが、車両の中に取り残されている乗客の救出にあたっています。
現地の警察によりますと、これまでに90人が死亡、100人以上がけがをしたということです。

首都ニューデリーにある日本大使館によりますと、乗客に日本人が含まれているという情報はないということです。

列車は中部のマディアプラデシュ州を19日出発し、およそ1300キロ離れた東部のビハール州に20日午後到着する予定でした。

現地の一部のメディアは、複数の乗客の証言として、列車が脱線する前に大きな音が聞こえたと伝えていますが、原因はわかっておらず、線路などに問題がなかったか警察が調べています。

インドの鉄道網は世界有数の規模ですが、車両や設備の老朽化などから脱線や衝突事故が後を絶たず、安全対策が大きな課題となっています。