「あらゆる保護主義に対抗」APEC首脳宣言の骨子案

「あらゆる保護主義に対抗」APEC首脳宣言の骨子案
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ペルーで開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議で採択される首脳宣言の骨子案が明らかになり、保護主義的な風潮が世界で広がりを見せていることを踏まえて、「市場の開放性を維持し、あらゆる形態の保護主義に対抗する」ことが明記されています。
APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議は日本時間の20日未明、ペルーの首都リマで開幕し、会議の成果などを盛り込んだ首脳宣言が最終日の21日に採択されることになっています。

これを前に、各国の政府間で取りまとめられた首脳宣言の骨子案が明らかになりました。それによりますと、世界経済の現状を踏まえ、「グローバルな需要と供給上の課題に対処するため、金融、財政および構造政策といった、すべての政策手段を用いることにコミットし、透明性のある無差別で開かれた多角的貿易体制の価値への信頼を強調する」としています。

そのうえで、世界で保護主義的な風潮が広がりを見せていることを踏まえて、「市場の開放性を維持し、あらゆる形態の保護主義に対抗するとの公約を再確認する」とし、FTAAP=アジア太平洋自由貿易圏構想を推進するための努力を支持するとしています。

さらに、あらゆる形態のテロ行為を強く非難するとしたうえで、自由で開かれた経済を支えるわれわれの基本的な価値に対してテロ行為がもたらす深刻な脅威を認識し、各国がテロの根絶に向けた行動を継続することを奨励するとしています。