積雪不足で経営悪化…京都・大江山スキー場閉鎖
京都府宮津市は18日、1953(昭和28)年に開設した同市小田の大江山スキー場を閉鎖すると発表した。今季の営業は行わず、63年の歴史に幕を下ろす。近年の積雪不足などで経営が悪化していた。
同スキー場は400メートルと800メートルのゲレンデ2面とリフト2基、食事ができるレストハウスを備え、例年12月から2月に営業。地元の小学校のスキー教室を開くなどして親しまれてきた。
だが、4年前から暖冬で積雪量が足らず、営業日数が毎年1カ月前後にとどまった。昨年度も12月19日にスキー場開きをしたものの、雪不足で営業開始は1月23日までずれ込み、入込客数は1576人と、市に残る記録で最高だった2005年度の1万2890人に比べ大きく落ち込んだ。
スキー場の指定管理者で、住民出資の合同会社「大江山スキー観光」が10日、市に閉鎖を申し入れ、市が17日に同社の指定を取り消した。市観光交流課は「地域住民に長い間愛されてきたスキー場なので残念。新たな大江山の振興に期待したい」としている。
【 2016年11月18日 23時08分 】