ウイルスに感染したパソコンから大量のデータを送りつけてサーバーに負荷をかける「DDoS(ディードス)攻撃」で企業の業務を妨害するなどしたとして、滋賀、岡山両県警などの合同捜査本部は18日、大阪府高槻市の男子高校生(16)を電子計算機損壊等業務妨害などの容疑で書類送検した。滋賀県警によると、DDoS攻撃の検挙は全国でも珍しいという。
送検容疑は4月17日、ネクソン(東京都中央区)の運営するオンラインゲーム「サドンアタック」のサーバーにDDoS攻撃をし、サーバーにつながりにくくさせるなどしたとしている。滋賀県警によると、この攻撃で4200人以上が影響を受けた。高校生は「ネクソンや利用者の反応を楽しむためにやった」と容疑を認めているという。
また、合同捜査本部は18日、コンピューターウイルスをインターネット上にアップロードするなどしたとして、北海道枝幸郡の男子中学生(15)を不正指令電磁的記録保管容疑などで書類送検した。【森野俊】