蘭学者 前野良沢が翻訳したオランダ語の原書発見
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江戸時代の蘭学者の前野良沢が翻訳し、博物書として江戸時代に紹介されたオランダ語の原書が千葉市で発見され、当時の蘭学を知る貴重な資料として注目されています。
発見されたのは、鉱物などを紹介した江戸時代の博物書、「諸術秘蔵」のオランダ語で書かれた原書です。
千葉市の神田外語大学にある海外の書物を収めた文庫で見つかりました。
「解体新書」の翻訳で知られる蘭学者の前野良沢は、この「諸術秘蔵」のうち、当時の日本では広く知られていなかったアスベストに関する記述の部分を翻訳していましたが、原書は見つかっていませんでした。
原書では、アスベストが岩石の間などからとれる鉱物であることや、熱に強く丈夫な性質を持っていることなどが挿絵つきで紹介されています。
神田外語大学の松田清客員教授は、「初期の蘭学者がどのように翻訳にあたっていたかを知る貴重な資料だ。翻訳としては完璧ではないが、外国の書物からなんとか知識を得ようとした蘭学者の苦労もよくわかる」と話しています。
千葉市の神田外語大学にある海外の書物を収めた文庫で見つかりました。
「解体新書」の翻訳で知られる蘭学者の前野良沢は、この「諸術秘蔵」のうち、当時の日本では広く知られていなかったアスベストに関する記述の部分を翻訳していましたが、原書は見つかっていませんでした。
原書では、アスベストが岩石の間などからとれる鉱物であることや、熱に強く丈夫な性質を持っていることなどが挿絵つきで紹介されています。
神田外語大学の松田清客員教授は、「初期の蘭学者がどのように翻訳にあたっていたかを知る貴重な資料だ。翻訳としては完璧ではないが、外国の書物からなんとか知識を得ようとした蘭学者の苦労もよくわかる」と話しています。