トランプ氏 閣僚人事本格化も政権移行チームに内紛か

トランプ氏 閣僚人事本格化も政権移行チームに内紛か
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アメリカのトランプ次期大統領は、新政権の外交を担う国務長官などの主要な閣僚人事について調整を本格化させる一方、政権移行チームから一部が解任されたことがわかり、アメリカのメディアは内紛が起きていると伝えています。
アメリカのトランプ次期大統領は、新政権の要となる大統領首席補佐官に共和党全国委員会のプリーバス委員長を指名したのに続いて国務長官や国防長官など主要な閣僚の人事について調整を本格化させています。

このうち、外交の顔となる国務長官には、トランプ氏の選挙戦を側近として支えたジュリアーニ元ニューヨーク市長や、ブッシュ前政権で国務次官などを務め保守強硬派として知られたボルトン元国連大使の起用が取り沙汰されています。

一方、トランプ氏の政権移行チームに加わっていたロジャース元下院議員などがチームから解任されたことが明らかになりました。ロジャース元議員は、政権移行チームの元トップだったクリスティーニュージャージー州知事の依頼でチームに加わりましたが、アメリカメディアは、クリスティー知事とトランプ氏の娘婿のクシュナー氏が対立したことで解任されたと伝えています。
クリスティー知事が検事だった2005年にクシュナー氏の父親を脱税などの罪で起訴しており、そのことが今回の人事に影響している可能性があると指摘されています。

しかし、トランプ次期大統領はみずからのツイッターで「閣僚などの人選はとても順調だ。最終的な人選は、自分だけが知っている」と投稿して内紛という報道を否定していて、新政権の陣容がどのような顔ぶれになるのか関心が高まっています。