北林晃治
2016年11月13日17時14分
運動や食事などの生活習慣が大きく影響する糖尿病。働き盛りの患者が多く、診断や治療の遅れが深刻な合併症につながることもある。国内の患者やその予備軍の人は、15年前に比べ1・5倍にも増えており、世界的にも発展途上国を中心に増加している。自覚症状のない軽症の人たちの発症を防ぎ、患者の重症化や合併症を予防するためにはどうしたらいいのか。
11月14日は国連が定める世界糖尿病デー。ライトアップや健康相談会などのイベントが国内各地で開かれる。
■国内に2050万人の患者・予備軍
糖尿病は、血液中のブドウ糖の量が増え、血糖値が慢性的に上がる病気だ。体内で血糖値を下げるホルモン「インスリン」がうまく働かないことから起きる。
厚生労働省の国民健康・栄養調査(2012年)によると、「糖尿病が強く疑われる」患者は約950万人、「可能性が否定できない」予備軍は約1100万人で、計約2050万人にのぼる。
1997年の計1370万人(患者680万人、予備軍690万人)に比べると、1・5倍に増えている。高齢化が進む中、今後も増加が見込まれている。糖尿病患者の増加は、医療費がさらに膨らむことにつながる。このため、国も1千万人に増加を抑えることを目標に掲げている。
世界保健機関(WHO)の14年の推計では、世界の糖尿病患者数は4億2200万人で、世界的にも増えている。発展途上国など所得が低い国々での増加が目立っており、国際的な課題になっている。
■生活習慣で防げる2型
糖尿病には、大きく分けて2種類ある。膵臓(すいぞう)にある膵島(すいとう)細胞が壊れインスリンを分泌できなくなる1型糖尿病と、インスリンの分泌が少なかったり、うまく働かなかったりする2型糖尿病だ。
糖尿病の患者の多くを占めるの…
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朝日新聞社会部