地域防災の新たな担い手 大学生の消防団員が加入呼びかけ

地域防災の新たな担い手 大学生の消防団員が加入呼びかけ
全国で消防団員の数が減少し、地域防災の担い手不足が課題となるなか、消防団員として活動している大学生がほかの学生などに消防団への加入を呼びかける催しが千葉県銚子市で開かれました。
この催しは銚子市にある千葉科学大学の学園祭に合わせて行われたもので、この大学を含む千葉県内の3つの大学の学生で、地域の消防団などで活動しているおよそ80人が参加しました。

学生たちは、ポンプ車による放水やAEDを使った救命措置など、日頃の活動の成果を披露したり家族連れなどに体験してもらったりしたほか、訪れた学生に消防団への加入を呼びかけていました。中には、地域の消防団の活動に加え、大学でも学生消防隊を結成し、授業などの合間に自主的に消火訓練やパトロールを行っている学生もいて、大学の近くで火事が起きた時に実際に出動したこともあるということです。

総務省消防庁によりますと、全国的に消防団員の数が減少する中、大学生などの学生の団員数は、この5年間で1200人近く増えていて、地域防災の新たな担い手として注目されています。

訪れた3年生の男子学生は、「放水を体験しましたが、ホースがとても重くて、同じ学生が活動しているのはすごいと思った。自分もできれば参加してみたい」と話していました。
千葉科学大学3年で学生消防隊の隊長を務める小倉寛之さんは、「学生が消防活動をしていると地域の人にも親しんでもらいやすい。今後も若さを武器に頑張ります」と話していました。