１９６７年に始まり、２００４年まで放送されたＣＢＣテレビの「天才クイズ」が、大人版として、１２年ぶりに１回限りで復活する。１２日にあったＣＢＣホール（名古屋市中区）での収録には、５０組１５０人が集結。懐かしの舞台で熱い戦いを繰り広げた。

　往年の「天才クイズ」は小学生が出場し、天才賞を目指した子ども番組で、３７年間の出場者数は約１１万人に上る。回答する際に使う○×が書かれた帽子が名物だった。復活はＣＢＣテレビの開局６０周年を記念して企画された。１８歳以上の大人を対象に出場者を募集したところ、全国から５００組以上の応募があった。

　地元愛知県出身のお笑いコンビ、スピードワゴンの井戸田潤さんが司会を務めた。リオデジャネイロ五輪の女子レスリング金メダリスト登坂絵莉選手や土性沙羅選手らも回答者として参加。チーム戦を経て、勝ち残った出場者が個人戦で天才賞に挑んだ。会場は、天才博士が正解を発表するたびに歓声に包まれた。

　小森耕太郎プロデューサーは「６０周年企画の案を募集したら、天才クイズ復活を望む視聴者の声が一番多かった。やはりＣＢＣを象徴する番組」と話した。番組は１２月３日午後４時から、１時間にわたって放送される。

（中日新聞）