はじめてのPodcastと、高まり

この度、私timakinと、Ruby界隈の若手で有名だと思われるk0kubunの2名で、podcastを始めることになりました。名前はboot.fmで、まあ短い名前なのでなかなか気に入っています。rebootにすると完全にrebuildとかぶってアレなので、bootにしました。

yatteiki.fmの登場によっていくらかpodcastを始める方を確認していて、元からpodcast形式で何か話すというのをやってみたかったのもあり、k0kubunくんを呼んでやることとしました。

今後も技術ネタに限らず、こういうサービスが流行っているよね、というようなテック業界全般の話をしていければなと思っています。どちらかというと開発者向けと言い切るよりも、業界の人みんなが聞けるようなものにしたいなと思っています。

はじめてのPodcastということもあって、反省や感想等をメモしておくのが今後Podcastをやる方にとっても良いかなと思い、以下に書き連ねていきます。ベースとなるノウハウの面はだいぶr7kamuraさんの記事にまとまっているので、そちらをご参照ください。私が書く内容は、これの追加情報となるところが多いです。

収録・編集方法

ツールは以下の通りです。

通話媒体: Slack Call

録音: Quick Time

編集、mp3書き出し: GarageBand

公開: Github Pages(Jekyll)

初回で慣れてないというのもあり、僕がmacに向かって話して、k0kubunくんがslack callで話した声がスピーカーから流れてきたのをそのまま録音するというだいぶ荒々しい手段をとりました。

また、録音は手軽にボタン押すだけで済むQuickTimeを利用して、オフレコ部分や余分なタイミングを削るのはGarageBandでやりました。

GarageBandCmd+Tでサクッとリージョン分割できるのと、結合やmp3書き出しが容易だった点、あとは私が仕事でSEをちょっといじる用事があった際に利用した経験があったので、採用しました。

次に公開の部分ですが、これまたr7kamuraさんがyattecastというテンプレートを公開されていて、config等はそちらをだいぶ参考にさせていただきました。

ただし、yattecastだとテンプレートが規定されてるので、自分が気に入ったテンプレを利用するために、設定ファイルや出演者表示、ヘッダーフッターのテンプレ等を参考にし、他の部分は元のテンプレを利用しています。

つまづいたところ

主に3点で、

  • マイクのセッティング
  • 編集工程
  • 音声のアップロード

です。

マイクのセッティング

こちらですが、今回マイクを利用しておりません。しかし、実際には購入はしていました。

こちらを購入しておりまして、いざ録音しようとした時にイヤホンジャックにしかさせなくて、聞くと同時に話すということができないのに気づきました。今度はUSBの端子に変換して収録してみようと思います。

編集工程

オフレコの話を途中途中に入れたことで、あとからどの時点でその話をしたのか詳細に覚えておらず、編集に手間取りました。

もしオフレコ話をする場合は収録の前後にきっちり切り替えて話をすると、後々の編集で困りません。

また自分が思っているよりも相手と自分の音量に差があったり、自分の声以外の仕草に起因する音(ちょっと寒くて鼻をすする、とか)が、無自覚ながら頻発していて、編集の際に戸惑うことがありました。

音声のアップロード

これはGithub Pagesによるところが大きいのですが、Git-LFSを使ってmp3のファイルをアップロードすると、github pagesはホストしてくれません。

そのため、GarageBandからの書き出しの際に低音質でファイルサイズを最大限抑えながら、通常のコミットと合わせてpushする必要がありましたが、これに気づくまでに結構な時間を費やしました。

ノウハウ

上記のようなつまづきがありつつも、今後もこうしていくべきだな、というノウハウもありました

  • 相槌の数を制限する
  • 会話を始めるタイミングで、「これは何」というのを話す
  • 持ちネタベースのすり合わせ
  • テーマは一回に2、3個でも意外に十分かもしれない
相槌の数を制限する

収録途中で考えを切り替えて、こうしてみようと実践したことが、相槌の数を意図的に減らすということです。

これは結構良かったかなと思っていて、編集しやすい音を作れる点、相手の声と被さった時にPodcastだと予想以上に聞きにくくなるが、それを避けられる点が、その根拠です。

会話を始めるタイミングで、「これは何」というのを話す

これはまあ当たり前なのですが、特に技術的な話題の場合、自分たちが使っている言語の話とかだと、相手と自分のその分野への習熟度のすり合わせが簡単なため、「これは何」というのを話すフェーズを怠ってしまいがちです。

相手か自分どちらか一方が詳細に知ってる話題の場合は、相手に説明するために事前説明を含めますが、そうでない場合でも意識して「これは何」を説明すべきだと感じました。

持ちネタベースのすり合わせ

今回録り始めるにあたって、できる限り相手が得意だと感じる分野 or 聞きたいなと思っている話題を盛り込んでいきたいと考えていました。

事前にGithubのissuesでどんな話題を話すか、ShowNoteを作っていたのですが、その際には互いの「持ちネタ」を出し合って、「自分が話せることと、相手が聞きたいこと」のすり合わせを行いました。

すり合わせの様子

これだと、相手も自分もサクサク話せるのですが、一方でネタが尽きるリスクもあるので、今後はトレンドな話題も入れていきたいところです。

テーマは一回に2、3個でも意外に十分かもしれない

前項と関連性が強いと思いますが、テーマを5個ずつくらいだしたところ、2時間半程度話をしていて、ちょっと体力が削れました。

前後半に分けるつもりなのですが、今後の継続性も考えて2、3個でサクッと録るのが良さそうです。

Podcastの高まりについて

yatteiki.fmのインパクトは個人的に大きくて、他の方も割とお気持ちにじみ出た方が多いかと思っています。最近Tech系のPodcast増えましたね。

ただ、yatteikiがやってくれたのは初期ハードルを下げたということであり、継続ハードルを下げたわけではないので、そこは個々人の努力とか、最大限自動化できるところはしていくとかだと思います。

米国だとpodcastは、自動車の中で聞くとか作業中に聞くとか、そもそもとして自己発信の手段として一般的だったりすると聞きました。音声によるインプットの比重が高いようですが、果たして日本はどうなのかな、という点で疑問符が生じます。

正直なところ、エンジニア以外はそんなにpodcastを聞く習慣がない上に、そもそも聞く時間がないとか、情報を耳から入れるというやり方を取らない方が多いと思います。

ですが、それと同時にエンジニア以外でも聞けるような話も少ないような気がしているので、そういう人でも聞ける話題を小出しにしていきたい、というのが私の考えている理想です。どれを聞いても同じだな、というレッドオーシャンになってしまうと、せっかく録音した音声も無駄になってしまうので、継続的かつ聴き手母数の多い話題を、これから模索していきたいと思います。