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着服の職員処分せず「不安からギャンブル」同情

 千葉県白子町の林和雄町長が、町民税の還付金などを着服してギャンブルに充てていた町職員について、懲戒処分の手続きをしていなかったことが町への取材で分かった。職員は自己退職した。

 地方公務員法は、職員の信用失墜行為を懲戒処分の対象にすると規定しているが、林町長は「信頼されていた職員で着服の背景に家庭の事情があった。罪を憎んで人を憎まず。批判されても仕方ないが私の判断で退職を勧めた」と話している。

 町によると、税務課の男性主任主事(34)が5~10月、複数回にわたり課内の金庫に保管していた町民税や各種保険料の還付金など約470万円を着服した。10月中旬に別の職員が現金不足に気づき、主任主事が「自分がやった」と名乗り出た。

 着服した金はパチンコや競馬、友人への借金返済に充てていたという。町の調査に「今年生まれた子供に健康上の問題があり、その将来に不安を感じ、ストレスからギャンブルに手を出した」と説明したという。着服金は返還され、町は警察に届けないという。

 町は町長の判断で懲戒審査委員会にかけず、主任主事は10月末日付で自己退職した。【吉村建二】

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