関西の最寄り駅を対象にした大手不動産会社による平成28年の「住んでみたい街ランキング」で、27年トップだった芦屋(兵庫県芦屋市)が一気に10位に転落した。トップの座を奪ったのは初登場の西宮北口(同県西宮市)。近年、大型商業施設の開業など再開発が進み、若者や子育て世代の注目を集めているのが要因とみられる。全国的にも屈指の高級住宅地・芦屋の急落に、市関係者から危機感を訴える声も上がる。「芦屋ブランド」は地に落ちたのか。(沢野貴信)
住んでみたい街ランキングは、住友不動産などマンション大手7社が共同で運用する新築マンション情報のウェブサイト「メジャーセブン」が28年7月に行ったトレンド調査だ。同サイトの会員で、大阪、京都、兵庫、奈良の4府県に住む20歳以上の957人に、関西で住んでみたい街の最寄り駅上位3つを選んでもらった。第1候補は3ポイント、第2候補は2ポイント、第3候補が1ポイントとして加算し、獲得したポイント数でランキングされる。
その結果、(1)西宮北口253ポイント(2)夙川(西宮市)230ポイント(3)岡本(神戸市東灘区)174ポイント(4)梅田(大阪市北区)135ポイント(5)宝塚(兵庫県宝塚市)122ポイント(6)芦屋川(同県芦屋市)115ポイント(7)御影(神戸市東灘区)107ポイント(8)千里中央(大阪府豊中市)106ポイント(9)豊中(同)95ポイント(10)芦屋91ポイント――だった。
兵庫県内の阪急沿線が多数を占めたが、ちなみに(6)の芦屋川は阪急、(10)の芦屋はJR、阪神の両駅が含まれる。
実は今回の調査から、精度向上を目的に選択肢の最寄り駅がこれまでの152駅から1160駅に大幅に拡大されている。西宮北口は上位10位の中で28年初めて選択肢に入り、いきなり1位に躍り出た。
芦屋は平成17年の調査開始から1位9回、2位2回と上位の常連だ。27年のランキングで1位だった芦屋は、332ポイントで2位の梅田の262ポイントを大きく引き離していた。28年は選択肢の数が増加したため単純に比較はできないが、ポイントだけをみれば一気に二桁まで落ち込んでおり、ひときわ芦屋の急落が目立つ。
住友不動産の担当者は「選択肢の駅が大幅に増えたことで分散化し、結果的に芦屋が押し下げられたのでは」と推測する。
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