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上院、過半数巡り攻防 下院、共和多数維持確実

 【ワシントン朴鐘珠】米連邦議会選挙は8日、大統領選と同時に投票があり、即日開票された。上院(定数100)は民主党が2年ぶりに多数派を奪還できるかが焦点だが、共和党と民主党が激しく競り合っている。上院には条約批准や閣僚人事承認など、下院にはない権限があり、上院の勢力図は新大統領の政権運営を左右する。

     CNNテレビなどによると、8日午後11時半(日本時間9日午後1時半)現在、共和党17人と民主党9人が当選を確実にした。非改選と合わせた議席は共和党47、民主党45となり、残りは8議席。

     任期6年の上院は2年ごとに3分の1ずつ改選する。現有議席は共和党54、民主党46(民主党系無所属2含む)。このうち改選は共和党24議席、民主党10議席。

     今回、共和党は改選前から議席を減らすとみられている。一因は、大統領選の党公認候補トランプ氏による数々の暴言だ。西部ネバダ州で立候補した共和党のジョー・ヘック候補(55)は当初トランプ氏支持を表明していたが、女性蔑視発言が発覚した後に取り下げた。トランプ氏に賛同しない姿勢が一部の党員から背信行為とみなされ、支持が離れる要因となり苦戦を強いられている。

     その一方で、トランプ氏に賛同しても、穏健な共和党員や中道の有権者の支持を得られない可能性がある。共和党の各候補は大統領選のあおりを受けており、ネバダ州のほか東部ペンシルベニア州、ニューハンプシャー州でも軒並み上院選が接戦になっている。

     上院の議席が各党50で並んだ場合、副大統領が議決権を行使できるため、大統領に当選した側の党が実権を握る。共和・民主とも今回は、少数党による議事妨害を阻止できる60議席の安定多数には及ばない。

     下院(定数435、任期2年)は全議席が改選される。現有は共和党246議席、民主党186議席、欠員3議席。開票速報によると、8日午後11時半(日本時間9日午後1時半)現在、共和党が192議席、民主党が127議席。複数のメディアが共和党が過半数を維持することが確実になったと報じている。

     知事選も8日に12州で投開票された。両性愛者(バイセクシュアル)であることを公言している西部オレゴン州の民主党女性候補ケイト・ブラウン氏(56)は当選が確実視されている。

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