地獄の秋季キャンプ!?
それって 本当に効果があるの?
〇プロ野球の秋季キャンプ!どんな練習をしているの?
各チーム秋季キャンプが始まっています。
毎年この時期になると飛び込んでくるニュースがこちらのようなニュースです。
「地獄」という言葉が毎年使われていませんか?
「地獄の秋季キャンプ」。
特にリーグ優勝を果たせなかったチームでこの地獄の秋季キャンプが毎年のように開催されています笑。
こちらは阪神。
こちらは巨人。
やはり地獄の秋季キャンプは当たり前のように行われています。
しかも、首脳陣のコメントを読む限り、どうも「V逸」の罰のように行っているようなんですね。
「質より量」(巨人)というコメントや「故障を恐れていてはできない」(阪神)といったコメントも調べると多々出てきました。
それで、実際どういうメニューを行っているのか調べてみると、主には「振り込み」や「走り込み」「投げ込み」といった練習のようなんです。
たまたま巨人の11月6日のメニューを入手したので掲載しておきます。
秋季キャンプ2日目
— スポーツ報知・巨人取材班 (@hochi_giants) 2016年11月6日
本日のメニュー表 pic.twitter.com/hUktK1omft
う~ん、まさに「質より量」って感じのメニューで、はっきり言ってこんなスカスカの内容を一日かけてやる必要があるのかなと思ってしまいます。
おまけに投手陣はこの寒い11月に午前も午後も肩を作らされる始末。
そう、プロ野球の秋季キャンプはどこの球団も根性論ばかりで、無駄なことをやっているようにしか見えないのです。
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〇その練習に意味はあるのか?
アマチュア野球と違って、プロ野球では、この11月に至るまで、約半年の間に日本中を行ったり来たりしながら143試合、オープン戦なども含めると160試合以上を行っているわけです。
私は経験したことはありませんが、相当な負担が身体にかかっていると考えられます。
シーズンが終わり、少し休む期間があったとしても、蓄積した疲労や肩肘の疲れ、膝への負担などはすぐに無くなるはずがありません。
ほとんど満身創痍に近い状態で秋季キャンプに臨んでいる選手が多いはずなのです。
そんな状態で「走り込み」「振り込み」「投げ込み」を行う意味はあるのでしょうか?
何か科学的根拠に裏打ちされたものはあるのでしょうか?
トレーナーもこの練習で良いとお墨付きを出しているのでしょうか?
私には、「自分たちが現役のときはこのくらいやったもんだ」という感覚でやっていたり、「V逸」の罰のようにやっていたりするようにしか見えないのです。
投手陣に午前も午後も肩を作らせる練習なんて私でもやりませんが。
当然と言ったら失礼なのですが、残念なことに、やはり秋季キャンプではケガ人が出ます。
この記事では4人が倒れていますが、翌日には参加できたようです。
しかし、その翌日、笠谷と江川という別の2名が膝を痛め、キャンプから離脱。
これでも本当に正しいやり方だと思っているのでしょうか?
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〇意味のある秋季キャンプにすべき
アマチュア野球と違い、疲労が蓄積されているプロ野球でこの時期にこんな練習をしていてはいけません。
ケガ人が出るべくして出てしまうような練習を日本野球界のトップであるプロ野球で行っていてはいけないのです。
先ほどの巨人の練習メニューだってもっとグループを細分化したり、時間を短くしたりすることで午前中に終わらせることはできるはずです。
そして、午後はコーチと選手が一緒にプレー動画を見て、改善点を話し合い、翌日の練習に反映する時間を取れば良いでしょう。
後は自主練習の時間にし、ウエイトや走り込み、打ち込みなどをしたい選手はここでやれば良いと思います。
繰り返しますが、疲労の溜まっているこの時期に地獄のキャンプなどと称して根性論のスパルタ練習をするなんて時代遅れもいいところです。
高校野球や中学野球にも悪影響ですから、すぐにでも改善して欲しいと私は考えています。
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