トランプ氏の避難騒ぎ 拘束の男性は反対表明しただけ

トランプ氏の避難騒ぎ 拘束の男性は反対表明しただけ
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アメリカ大統領選挙の共和党のトランプ候補が演説中にステージから一時避難する騒ぎがあり、聴衆の間にいた男性が取り押さえられましたが、男性は会場でトランプ氏への反対を表明しただけだったことがわかり、まもなく解放されました。
アメリカ大統領選挙は5日、投票日を前に最後の週末を迎え、トランプ氏は接戦州の1つ、西部ネバダ州で演説しました。そのさなかに突然、要人警護を担当するシークレットサービスに抱えられるようにしてステージから避難し、聴衆の間にいた男性が警察官などに取り押さえられる騒ぎがありました。トランプ氏にけがなどはなく、しばらくして演説を再開しました。

警察などによりますと、男性は地元に住む30代の共和党員で、演説中に上着から「トランプに反対する共和党員」と書かれた紙を取り出して掲げたところ、周囲から「銃だ」という声が上がり、騒ぎになったということです。その後の調べで、男性は銃などの武器を所持していないことがわかり、まもなく解放されました。

トランプ氏の集会では、これまでにも批判的な人々が詰めかけるなど、たびたび騒ぎが起きているほか、共和党の重鎮の中にも支持しないことを表明する人が出ていますが、トランプ氏は激しくクリントン氏を追い上げ、選挙は混戦の様相を呈しています。