先日、世界中で語学学校を運営する教育機関のスタッフと話をする機会があり、その企業の仕組みや海外留学・ワーホリ(ワーキングホリデー)の現状など色々と聞いてみた。
僕も2度、海外の語学学校に通い英語を学んだ経験があるし、今ではニュージーランドの移住・留学説明会に顔を出したりもしているので、ここらへんの話題は大好物だ。
これがいい機会になり、改めて「海外で英語を勉強する」ことについて考えてみたので、整理をかねて記事に書いてみる。これから、留学やワーホリ、海外で英語を学びたいと考えている人の役に立てば嬉しい。
英語を海外で学ぶか日本で学ぶか
(画像引用元:EF Japan)
現地の語学学校は、海外に出た人なら多くの人がお世話になる場所だ。やはり日本人にとって英語の壁は高く、海外生活を始めるにも不安が大きい。
語学留学生はもちろん、ワーホリでも海外移住でも「とりあえず」入学する人は多い。
とはいっても、海外の語学学校で英語を勉強するイメージが湧かない人は多いかもしれない。
まず、海外で英語を学ぶ特長をざっくり表にしておく。日本で英語を独学する場合との比較という視点でみている。詳細は後で書いていく。
日本で勉強 | 海外語学学校 | |
---|---|---|
学習時間 | 少ない | 多い |
内容 | インプット偏重になりがち | 総合的に英語を学ぶ&使う |
環境 | 勉強時間以外は日本語 | 英語漬け |
コスト | 低い | 高い |
学習時間
(画像引用元:EF Japan)
結局、これが一番ネックだ。日本で英語を独学する場合、圧倒的に勉強時間が少ない。
例えば、オンライン英会話や英会話スクールで週3日1時間レッスンを受けて、プラス毎日1時間自習する時間を取ったとしても週10時間。
きっとコレは多い方だろう。英語を勉強しているという人でも、週10時間できている人はなかなかいない。どちらにしろ、これでは足らない。
一方、海外の語学学校では、フルタイムなら午前午後合わせて6時間は授業があるし、学校が終わってからも、全て英語環境である(日本人とつるまない限り)。
買い物にいっても、クラスメイトと遊びに行っても全て英語だ。英語を話す/聞く機会はイヤでもついてくる。
時間の面でいえば、圧倒的に海外語学学校の方が効率がいい。
英語学習のどこかの時点で、大量の英語シャワーをガツッと浴びた時期がある人は、上達するケースが多い。
学習内容
日本で独学する場合は、学習内容は個人の学習設計に大きく依存するので、一概には語れないのだけれど、傾向としては日本人の英語学習はインプット偏重になっていることが多いだろう。
本やアプリによる単語・文法・聞き流しに費やす時間の割合が多く、話す・書くの時間が極端に少ない。
英語の勉強はバランスが大切。できれば、インプットとアウトプットをグルグル回したい。
それに、インプットだけで実践の場がないと途中でつまらなくなり挫折してしまう可能性が極めて高い。(すでに多くの人が経験済だろう)
自転車が乗れるようになりたいのに、乗り方の動画をずっと見ているだけだとオモシロクないのは当然だ。
効果的な英語勉強法について詳細は過去記事を。
少し話がそれたが、では海外語学学校では何をしているかというと、文法的なことからスピーチやディベート、手紙やエッセイのライティングまで英語を総合的にかつ体系的に学ぶことができる。
いや、やらされるのだ。日本人がどんなにスピーキングやディベートが苦手だと言っても、やらざるを得ない。でもこれは、やはり大事なことなのだ。
また、一歩外にでれば学校で習ったことをすぐに使うリアルな環境もあるので、自然と学校の勉強が生の英語とリンクしてくる。これが大きい。
学習環境
(画像引用元:EF Japan)
学習環境に関しては、ここまでですでに書いてしまっているが、英語を学ぶスタイルとして「日本で独学」はかなり不利だ。
英語の勉強時間が終われば家族と日本語で会話し、友達に日本語でメールを打ち、TVをつければ日本語が流れる。日本だから当然だけれど、そうなってしまう。
これを徹底的に英語環境に変えるには、そうとうなモチベーションがないと無理である。
もちろん英語圏では、これが全て英語になる。
教師もクラスメイトも非日本人。共通言語は自然と英語になる。
ただ一つ気をつけなくてはいけないのが、同じ日本人学生の存在だ。学校の中、クラスの中に日本人が多いと日本語が飛び交う。英語の習得において日本人クラスメイトの存在は邪魔以外の何者でもない。
コスト
(画像引用元:EF Japan)
ここまでで述べてきたように、学習環境という面では圧倒的に海外で英語を学ぶ方が有利だが、学習コストは海外で学ぶほうが高い。
飛行機代を出して海を渡り、生活拠点を移して語学学校にフルタイム通う。英語漬けの環境をお金で買っているわけだ。その間の収入もない。
日本で独学なら高額な教材に手を出さない限り、投資したとしても本やアプリ、もしくは英会話。月に1万円もいかない。
日本で英語を勉強するならば
日本で英語の勉強は不利だ。
しかし、日本で勉強することを完全に否定したくはない。僕自身も会社員の20代は、ずっと日本で英語学習にもがいていたのだ。
色んな教材に手を出し、ネイテイブとのカフェレッスンも2年続けていた。
日本で英語を独学するなら、この2つをなんとかしないといけない。
- まとまった時間を確保する
- アウトプット(英会話)の機会をつくる
楽な手段では、やはり英語はマスターできない。そして学習を継続すること。
「世界で働く人になる!」の著者、田島 麻衣子さんもこの本の中で「英語学習で最も大事な要素は「忍耐力」。途中であきらめずに継続することが大事である。」と言っている。(詳しく見たい人は本書のレビュー記事へ)
そしてもう一つ、
何のために英語を勉強するのか、これが一番大事。
これがスッポリ抜け落ちたまま、英語の上達を目指している人は多い。過去の自分もそうだった。
英語を使う必要のない国で、モチベーションも不明瞭なまま用途の見えないスキルを学んでも習得は難しい。
これらをクリアできるなら、日本にいても英語はマスターできる。実際そういう人もいる。
海外で学ぶススメとEFの紹介[PR]
(画像引用元:EF Japan)
もし、語学留学やワーホリで海外の語学学校に興味がある人は、EF(English First)を選択肢のひとつに考えてもいい。
今回の話を書くキッカケを与えてくれた語学教育エージェントである。少し紹介したい。
EFは世界中に自社の語学学校ネットワークを持つ世界最大級の語学教育機関で、50年の実績と信頼がある。渡航前のカウンセリングから現地での生活まで一貫してサポートしてくれる。もちろん日本からも毎年多くの留学生を送り出している。
EFの特徴は、欧州・南米を中心に世界中から学生を集めてくるため、直営の語学学校の生徒に地域の偏りが少ないこと。アジア人の割合は10%以下である。これはすごく珍しい。
また、日本人は若者(~30歳)の生徒が中心だが、他国の生徒はキャリアップを目指す社会人の参加も多いという。日本人向けにも語学プラスαのコースも多数用意されている(マーケティング、ホテル&ツーリズム、ヘルス&フィットネスなど)。
▶アドバンス・ディプロマ・プログラム - 社会人留学|留学・海外留学はEF
さらにインターンプログラムもあり、語学学校修了後に現地企業で就労経験を積むことができる。履歴書やCV(職務経歴書)の書き方、面接のスキルも習えるという。実績としては、イギリスのBBCやHilton Hotelなどがあがっている。(そんな一流企業でインターンできるのか…)
個人的にはここにもの凄く興味が湧いた。30歳を超えた社会人に対しても海外挑戦の糸口になるうる。海外就職を見据えている人には、いいキッカケになるだろう。
▶海外インターンシップ - 学生・社会人に人気!|留学・海外留学はEF
将来的に「海外」の選択肢を考えている人は、とりあえずのぞくだけでも価値があるだろう。
最後に
最後に大切なことを、1つだけ書いておきたい。
語学留学やワーホリ、海外移住、どういうカタチで海外に行くにしろ
海外に行けば英語が話せるようになるわけではない。
英語圏に行けば英語力を伸ばす絶好の環境は整っているというだけである。それを生かすか殺すかは、やはり個人の努力次第なのだ。
海外へのモチベーションを高めたい人は、こちらで良質なおすすめ本も紹介しています。