先日来、モースルの次の作戦として、シリアのラッカ奪還作戦が議論されていて、その最大の政治的・軍事的問題の一つがトルコとYPGの参加問題であることを報告してきましたが、どうやらトルコは本気でラッカ作戦参加を考えているようです。

アラビア語メディアとhurryietnetは、エルドアンとオバマ大統領が27日早く電話会談をし、シリア、イラク問題について協議したと報じています。
そのなかで、エルドアン大統領は、現在進行中のユーフラティスの盾作戦は、al bab を指向しているが、その後はmanbij 及びラッカに向かい、北部シリアからすべてのISを排除することを目指すことになると語った由。
(ラッカはISの本拠地だが、manbij はYPG等のシリア民主軍が、有志連合空軍の協力を得て、ISから奪取したもので、これをISから奪うというトルコの言い分はおかしい。もっともトルコは前からmanbij 奪取を公言していたが・・・)
エルドアンは更に、オバマに対して、YPGはテロ組織であり、このような組織は対IS作戦では必要とせず、彼らを排除することが重要であることを強調した由。
またトルコ国防相も、米国に対してYPGをラッカ作戦から除外するように要求し、我々にはラッカ攻略の十分な兵力があるとした由
(現在のユーフラティスの盾作戦は、自由シリア軍の作戦で、これをトルコの航空機、特殊部隊が支援しているとの建前をとっているが、現実にはトルコ軍が相当関与している模様で、今後ラッカ作戦ともなると、いよいよトルコ軍がさらに正面に出てくるのでしょうね。シリア政府の反発は必至でしょう)

更にエルドアンは、オバマとの会談後、戦死した兵の遺族等との集会で、イラクのPKK問題にも触れ、トルコがsinjar ,キルクーク、モースルに重大な関心を有するのは、これらの地域が第2のPKKの根拠地をなることを防ぐためであるとして、特にシリア国境のsinjar の重要性を強調した由
(モースル作戦に対するトルコの参加問題が大きく取り上げられているが、今後sinjarが大きな問題になる可能性がありそうである)
http://www.hurriyetdailynews.com/turkey-to-us-drop-pyd-lets-free-raqqa-together.aspx?pageID=238&nID=105423&NewsCatID=352
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/10/27/أنقرة-عملية-درع-الفرات-ستمتد-لمنبج-والرقة