小選挙区「0増6減」と比例代表「0増4減」の対象公表

小選挙区「0増6減」と比例代表「0増4減」の対象公表
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総務省は、衆議院の選挙制度の見直しで、小選挙区の定数が1ずつ削減される県が、26日に公表された国勢調査の確定値に基づき、青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島の6県となることを明らかにしました。また、比例代表は、東北、北関東、近畿、九州の4つのブロックで定数が1ずつ削減されることになります。
衆議院の選挙制度の見直しをめぐっては、1票の格差を是正し、議員定数を削減するため、小選挙区を「0増6減」、比例代表を「0増4減」して議員定数を10削減するなどとした法律が、ことし5月に成立しました。
この法律では、定数削減の対象は去年行われた国勢調査の確定値に基づいて決められるとしていて、総務省は、確定値に基づいて計算した結果を26日に公表しました。

それによりますと、小選挙区の定数が1ずつ削減されるのは、青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島の6県で、各県の定数は、青森、岩手、奈良が現在の4から3に、三重、熊本、鹿児島が、現在の5から4に、それぞれ削減されることになります。

また、比例代表は、東北、北関東、近畿、九州の4つのブロックで、定数がそれぞれ1ずつ削減され、新しい定数は、東北ブロックが13、北関東ブロックが19、近畿ブロックが28、九州ブロックが20となります。

一方、26日に公表された国勢調査の確定値に基づく小選挙区の1票の格差は、最大で2.176倍で、最も人口が少なかった宮城5区との1票の格差が2倍以上となる選挙区は合わせて32となっています。

小選挙区の区割りについては、政府の審議会が、定数が削減される6つの県だけでなく、全国の小選挙区で格差が2倍未満となるよう見直し作業を進め、来年5月までに勧告することになっていて、その後必要な法整備が行われることになります。
ただ、この前に衆議院が解散された場合は、現在の区割りや定数の下で衆議院選挙が行われます。