スノーボード 未成年選手2人が飲酒 助成金の返還検討

スノーボード 未成年選手2人が飲酒 助成金の返還検討
k10010745191_201610261817_201610261819.mp4
全日本スキー連盟は、強化指定をしているスノーボード、ハーフパイプの未成年の選手2人がことし2月、成年の選手とともに飲酒をしていたと発表し、選手たちが受けている強化のための助成金を返還する検討を始めました。
これは全日本スキー連盟が26日夕方、都内で記者会見を開いて明らかにしました。それによりますと、連盟が強化指定しているスノーボード、ハーフパイプの未成年の男子選手2人と成年の男子選手2人の合わせて4人が、ことし2月、札幌市で開かれた大会に出場したあと、市内のクラブで飲酒をしたということです。

連盟ではことし5月、関係者からの指摘を受けて4人に確認したところ、いずれも飲酒を認めたため、選手の行動規範に違反するとして1週間ごとの活動計画を報告させるなど更生を促すプログラムを課したということです。

さらに4人は、いずれも日本スポーツ振興センターから強化のための助成金を受けているため、連盟では助成金の返還の検討を始めました。
現在、4人を含むハーフパイプの代表チームはトレーニングや試合出場などの活動を自粛していて、選手たちへの処分や助成金の返還については来月の理事会で正式に決める方針です。

スノーボードの選手をめぐっては、ことし4月に強化指定を受けている未成年の選手2人が遠征先のアメリカで大麻を使用した問題が明らかになっています。全日本スキー連盟の北野貴裕会長は「大麻の不祥事のあと選手のコンプライアンスに取り組んできたがプライベートまで徹底して管理するのが難しいという課題がある。再発防止のため、鋭意努力していきたい」と話しています。